第5話 13:30の電話

なぜ、ゆうちゃんが、再デビューの

話を知っていたのか。

私は、不思議でならなかった。


私は、ゆうちゃんにweb小説家として

再デビューする事は、言っていないはずなのに・・・。


3月になり、桜がまだ、五分咲きだが、今年も、別れと出会いの季節が

やって来た。

3月の中頃。久しぶりに大学の友達と

飲みに行ってくるわと楽しそうに話した。その友達が、まさかの私の担当

編集者の優一くんだったのだと私は

聞かされた。


「私は、その日13:30にかかってきた電話に出られなかった。私はその日

同期で、作家としてデビューした仲間

と集まって、ランチバイキングを楽しんでいた。


なぜ私が、出れなかったのか、

たまたま、携帯電話を忘れてしまって、何回もなる私の携帯電話に出たことだった。

その時に、再デビューする事を知った。

どうして、ゆうちゃんは、言ってく

れなかったのか。彼からのメールで

分かった。


優一くんは、幼馴染みの優也が

言ったら、凛ちゃん嬉しいと

思うよ。と話したそうだ。


ゆうちゃんは、断ったそうだ。


「作家として、見て来たのは、

優一だろ。俺より濃い時間を

過ごし、見守ってきたのは、

優一なんだから、お前の口から

聞きたいに決まってるだろ」と

言われたのだとメールで知った。


それが、最後の会話だった。


私は……。


ゆうちゃんがいなくなったことに

私は、どう生きて行けばいいか分

からなくなった。

一番の理解者だったからー


もう、何も考えらりれなくなった。

悲し過ぎて、涙も出なかった。


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