第22話『野球をしよう』
バシッと、革のミットに収まる軽快な音と、木製バットで打ち返す快音が、グラウンドに響いている。
第十四回ハナサキペトラオウスミカ東西『独主の会』野球大会が開幕していた。
外は身を切るような寒さだったが、北風が吹きすさぶこの時期に行うのが、毎年の通例だった。街に店を構える独り身の店主が、東西地区に沿ってチームに分かれ試合を行う。トールの参加も今年で四回目。すっかりチームに慣れ親しんでいた。普段、飲み会ばかりしている独主の会のメンバーも、今日ばかりは気合の入れ様が違う。殺気立つとまではいかないが、その眼差しは熱く真剣そのものだった。
トールのいる西区の成績は、六勝八敗。トールがチームに所属してからは、三勝一敗。負けが込んでいるというほどではないが、勝ち越してもいない。みんな勝って、勝利の美酒に酔いしれたいと奮闘している。
回は五回の裏。ワンアウトでランナーは一塁。得点は五対ニで西区が優勢だった。
「トール君はやっぱりミートが上手いね。さすが道具屋さん」
本屋のムシナが言った。ここまでトールは三打席でニ安打。そのうち一本は、得点にもつながるタイムリーヒットだった。
「ピッチャーとの相性がいいのかな。今日はうまい具合に打球が飛んでいくよ」
「トール君が入ってからうちのチームは調子がいいからね。頼りにしてるよ」
トールがチームに所属してから、練習道具の調達を一手に任されていた。バットやグローブ、ボールの品質を見極め入手し、慣らし方を皆に教えた。道具の扱い方が変わるだけで、チームの成績はぐんと伸びた。勝利に向かってチームが協力していく様は、見ていて気持ちがいい。白球を追いかける足音も、舞い上がる砂の匂いも、気分を溌溂としたものにさせる。
「今日は旨い酒が飲めそうだな」
塾の講師のトーマスが言った。
トーマスは中年の盛りだが、チームの基軸であり四番でキャプテンもしている。少年野球のコーチもしているくらい、野球に情熱的な男だ。小さい頃は、スラッガーを目指していたと言い、幼い頃から野球にひたむきに向き合っている。体もトールよりも二回りは大きく、漲るパワーを感じさせる。
トールは三番で、チャンスメイクをしてトーマスに繋げる。それがチームの形になりつつあった。
「トール。お前がいるとチームが締まるよ。去っていく奴が多いこのチームで、お前は新しい星だ」
「俺は自分にできることをやっているだけですよ」
「その謙虚さがもっと勝ちへの執着に変わっていくと更にいいんだがな。勝負となれば勝ち負けにこだわることは、選手として一番重要なことだ。勝って嬉しい、負けて悔しいがないと人は育たない」
トーマスは帽子を被り直して言う。
「僅かでも競争心があるから、人は他人に負けたくないと思い、優越感を得ようとするんだ。優越感に浸ることは悪いことと、世の中で教えてはいるがそれは違う。誰かより上であることで人は安心感を覚え、その者より下になることを恐れて人は努力する」
「それは純粋に勝ちに行くより不純な感じがしますけど」
「上の世界の奴らは純真そのものかもしれんが、しかし平凡な奴らはそうやって自尊心を守るんだ。常に勝っている奴らにしたら、下にいる奴等の思いなんかは些末なことだがな」
それはトーマスが体験してきたものなのか、少し物悲しい響きがあった。
「この回で打席は一巡する。サルマの奴が抜け目なく塁に出るだろう。得点のチャンスも来る。お前も俺に繋げよ」
「このまま上手くいくといいんですがね」
負けが続いている東区は、何かしかの対策をしているはずとトールは思った。そして、その不安は見事に的中した。東区のピッチャーが交代したのだ。腕も足も胴周りも丸太のように太ましく筋肉質で、見るからに重い球を投げそうだった。口に咥えた高楊枝が、ふてぶてしさを醸し出していた。
そのピッチャーは、勢いに乗っていた西区の打線を完全にストップさせた。唸るような豪速球に、打席に入った西区の選手のバットは掠りもしない。
「どっから見つけてきやがった、あんな投手」
トーマスが思わず顔をしかめた。
「あれは東区の中央で八百屋をやってる倅のアンドレですよ。この間独立して店を開いたんだが、それまでは槍投げの名手だった」
手を口に戦慄いてムシナが言った。
「それであの豪速球か。確かにいい肩をしている」
ミットにズバンと音を立てて決まっていく、アンドレのストレートを見て、トールは言った。
「感心してる場合じゃないですよ。あんなのどうやって打てばいいんだ」
ムシナは頭を抱えて髪をかき乱した。
成す術もなく、八番九番と空振り三振に終わった。
回が変わって、息を吹き返した東区の勢いは、三点の有利もうかうかしていると、ひっくり返されかねない勢いだった。
その回、東区の打席は好調で、走者のひしめく満塁に。満を持して打席に立ったのは例の剛腕ピッチャーのアンドレだった。
打席に入ったアンドレのルーティーンに、トールは堂に入ったような集中力を鑑みた。
――こいつ、打者でもいけるのか。
「外野! 全員バック!」
長打を予測して、サードのトールは声を張り上げた。
緊張の打席。
一球目は球筋をじっくり見る見送り。スイングの強さも技巧も、予想がつかない。二球目。ピッチャーの手元が、張り裂けそうな緊張で狂ったのか、高めの甘いとことに行ってしまった。バットの繰り出す風切り音がしたと思った瞬間、カキーンと快音と共に、打球が一直線で宙を舞う。西区の選手たちは、唖然と空を仰いだ。
バックスタンドを直撃する満塁ホームラン。高々と上げられたアンドレの拳に、四得点のまさに祝砲。塁を回って帰還したランナーと、ベンチにいた選手たちがハイタッチをして沸き立ち、東区はすっかりと色めき立った。
西区は痛恨の逆転を許してしまった。
その後はなんとか失点を抑えて、六回裏、西区の攻撃が始まった。
一番のサルマが、緊張した面持ちで打席に立つ。サルマはなんでも器用にこなすテクニックと、足の素早さが自慢だった。
だが前回の八番九番と同様、バットにボールはかすりもしない。カウントはツーストライクワンボール。あっという間に追い詰められてしまった。このままでは二の舞三の舞だと思い、サルマは奇策に出た。セーフティバント。走りに自信がある、サルマならではの戦法だった。しかしアンドレの豪速球は、バントすら許さない。激しくバットに当たったボールは、勢いを殺すことが出来ずに、ファールラインに沿っては行かず、ピッチャーの足元に転がった。
意表を突かれたアンドレであったが、難なくそれを捌く。ワンアウト。
次の二番打者もボールにバット当てこそすれど、あえなくセカンドフライに終わった。
三番、トールの打席だ。
「トール。チャンスを作れとは言わん。ボールに慣れるためにも粘れよ!」
トーマスがベンチから檄を飛ばす。仲間からも声援が上がった。
一球目。トールはどんな球が来ようと、最後まで球の行方を追おうと決めていた。トールの目はいい方だ。ボールを見極める判断もいい。一球でも多く投げてもらって、対策を取らねばならないと思った。
アンドレが大きく振りかぶる。
ワインドアップから繰り出される豪速球は打席に立ってみると、その凄まじさが間近に感じられた。下半身の力を十分に伝えて重みを乗せ、スナップを効かせた回転数の高いストレートは、放たれた瞬間からバットと同様、やはり風切り音が違った。
ボールが、ズドンとミットに収まるまでのわずかな時間、トールは全神経を集中させた。投球はど真ん中に決まり、ワンストライク。
――確かに速いが全く捉えきれないほどじゃない。
二球目。今度はどんな球が来てもタイミングを計るために、振ってみることにした。
来た。勢い込んで振ったバットに手ごたえがあったが、打球は一塁側のファールラインを割った。完全に振り遅れている。僅か二球でトールは追い込まれてしまった。
打つタイミングを計るためにも、またファールボールでもいいから、バットに当てたいところだった。眼光鋭く投手のアンドレを見ると、僅かに首を振ってキャッチャーからのサインを拒否していた。
――何か来るのか。
トールの胸中に嫌な予感が過った。アンドレが振りかぶるフォームに、変わりはない。見送って見逃し三振ならいけないと思い、トールはバットを振る決意を固めた。
しかしトールのバットは、あっけなく空を切った。
曲がった。変化球だ。スリーアウトチェンジ。
速球ばかりに気を取られていたが、アンドレは確実にストライクを取れる、決め球を持っていた。
こうなってしまうと、打者は心理戦も加わり、思うようにバットが振れなくなる。回が変わって防御に入るとき、トールはトーマスに打席に立った感触を話した。
「最後はスライダーだったと思います。速球だけじゃないですよ、あの投手」
「何、そいつは厄介だな」
トーマスは、怪訝な表情を浮かべた。
その回、東区の攻撃は安打があったものの、なんとか0点で抑えることが出来た。
そして、迎えたエース対決。トーマスはバットを手にストレッチをすると、打席に入った。スパイクの泥を落とす仕草を左右に。背中を反るようにして伸びを一つ。バットを体の真芯に来るように掲げ、キッと投手を睨むと、アンドレが手の中にあったボールをグローブに投げつけた。勝負が始まりを告げた。
一球目、アンドレは挑発的な投球を見せた。バッターすれすれの内角高め。明らかに、バッターを乱暴に牽制する暴投。トーマスは大きく仰け反って投球を躱すと、盛大にしりもちをついた。ベンチもこの投球には黙っていられなかった。
「危ねぇだろ!」
「ケガしたらどうすんだ!」
罵声が次々に飛んで、グランドは一気に殺気立った。
トーマスは立ち上がり、手を挙げてそれを制すと、尻に着いた泥を払って、またルーティーンに入った。鼻息も荒くなるだろうに、トーマスは冷静だった。
鋭い眼光を放ち、こんなものじゃ俺はビビらないぞと睨みを利かせる。アンドレは唾を吐いてから、面倒くさそうに帽子を取って、ぺこりと頭を下げた。
その表情に反省の色はない。明らかに故意の暴投だった。
あんな豪速球が顔のすれすれに来たのに、トーマスは臆することなく、ベースに覆いかぶさって構えた。内角に投げられるものなら投げてみろ、と言わんばかりの気迫だった。
迎えた二球目。大きく振りかぶったアンドレの投球は、ならば打てるものなら打ってみろと挑戦的なものだった。
ど真ん中にストレート。
トーマスはこれを読んでいた。しっかりと地面を踏み込んで、下半身から力を巻き上げ、腕に伝達させる。打球がバットを捉えたら、腰を回転させて引っ張る。
「ああ!」
だが、西区のベンチで痛悔の声が上がった。トーマスのバットが粉々に砕けて折れたのだ。勝負に勝ったのはアンドレだった。
打球は辛うじて前に飛んだものの、あえなくサードフライに終わった。
ベンチにいたトールは、自分の調達したバットでトーマスが負けたことに、血の温度が二、三度上がるほどの悔しさを覚えた。唇を噛み締める。
「俺のバットが、すみませんでした」
ベンチに戻ってきたトーマスに謝る。
「いや、俺の打ち方がいけなかったんだ。だが実力が拮抗していることはわかったろ? このままいっても、あと一打席は回ってくる。その時が本当の勝負だ」
トーマスは気落ちするトールの肩に、手を置き渋く笑った。その眼差しは強敵に出会えたことでワクワクしている、闘志に満ち溢れたものだった。
五対六で迎えた九回の裏。その機会が実現しそうだった。
西区の打順は一巡して一番から。安打が一本でも出れば、トーマスに打順が回る。逆転を狙う決死の最終回だった。
「サルマ! 頼むぞ!」
ベンチからの声援に、サルマは手を挙げて答える。打席に入ると「シャァッ」と気合を入れた。
だが態度とは裏腹に、サルマのとったのは再びバントの構えだった。
アンドレは、不機嫌そうにまた唾を吐いた。全力投球は避け、振りかぶりはしなかったが、バントできるならやってみろと、速球を高めに投げる。
一球目は、サルマがバットを引いてボールを見た。キャッチャーが立ち上がるほどの高めのボール。明らかなボール球だ。
そんなボール当ててやるかよと、サルマは上目使いで鼻息を吐く。アンドレのこめかみに青筋が走った。
二球目。今度はど真ん中に速球が来た。
そこでサルマの取った作戦は、プッシュバントだった。
意表を突かれた守備陣の動きが、一瞬止まる。ボールはアンドレの伸ばすミットすれすれを絶妙に飛んで、丁度ファースト、セカンドの間をいった。
サルマの足は速かった。どっちが取るかという一瞬の迷いを他所に、一塁へと走りこんだ。アンドレがカバーに入り、捕球したファーストの送球は速かったものの、サルマの俊足は、セーフを勝ち取った。。
これでこのままいけば、トーマスに打順が回るチャンスがある。ベンチからは歓声が上がった。
そのまま二番がサルマにならい、辛くも送りバントを決め、ワンアウト二塁。トールの打順だ。
心臓がバクバクと脈打つ。このチャンス、逃すわけにはいかない。打席に入ったトールは、地面を均して踏ん張りを確かめた。
――最初は何が来る……スライダーが来ればチャンスなんだが。
緊張の面持ちで投球を待った。
走者がいるからアンドレは振りかぶることなく、セットポジションからの投球をした。
トールの頭も心も、いっぱいいっぱいのところにスライダーが来た。バットを止めようとしたが、勢いを殺せず、ヘロヘロとバットが空を切る。
ワンストライク。しかし球筋は見ることが出来た。張り詰めていた緊張も、体を動かしたことでいくらか解すことが出来た。
トールはタイムをしてまた地面を均した。右足で地面を払い、左足を二回踏んでヘルメットを直す。
二球目。トールは、アンドレが投球フォームに入った瞬間、一瞬だけバントの構えを見せた。アンドレの投球を少しでも鈍らせる狙いだった。
思った通りアンドレの投球はそれた。
それを強かに狙っていたのはサルマだった。自慢の足ですかさず三塁を盗んだ。
土壇場で策を講じる肝の太さが二人にはあった。作戦が成功したことに気を良くして、サルマとトールはニヤニヤと笑った。
アンドレの青筋が一層濃くなったような気がした。
――さぁ本当の勝負はこれからだ。
トールは三球目を待った。
――決め球はスライダーのはずだ。だったら次もストレートか。
トールは次の三球目に、勝負を仕掛ける決意を固めた。やってみたいことがあった。こんな土壇場で、やるべきものではないのかもしれないが、勝負の命運をかけるのは、この瞬間しかないと思った。
アンドレがボールを投げ込む態勢に入る。その瞬間、トールは左足に体重をかけて右足を地面から離した。
振り子打法。左足の軸を一本に、投手とのタイミングを計る打法だ。
タイミングはドンピシャ。ボールも狙い球のストレートだった。カキンと乾いた音がグラウンドに響いた。
しかし打球は力負けをしてライトフライ。しかし犠牲フライで一点は取れる。ライトがフライを捕球したのを確認して、サルマがホームへ帰る。
西区は場を振り出しに戻す一得点を収め、六対六の同点に。
最終回ツーアウトで、打席には四番のトーマス。一発が出れば勝負がひっくり返る。粋な展開に、ベンチも守備陣も嫌が応にも奮い立った。トーマス以外に、アンドレの豪速球を捉えられるバッターは西区にはいない。これが事実上最後のチャンスだ。
トールはベンチに戻る前に、自分の使ったバットを拾った。そして打席に向かうトーマスに差し出す。
「俺のバットを使ってください。アウトでケチがついているかもしれないですが、絶対に負けません」
トールのバットは、自分で削り出したお手製だった。バット職人にお墨付きも貰っている。
トーマスは、トールの熱い勝負熱に驚いた表情を浮かべたが、それを口元を吊り上げる勝負師の渋い笑いに変えると、トールのバットを受け取った。
アンドレは肩を回して、自分を鼓舞しているようだった。
一方トーマスは、相変わらずのルーティーンをして冷静な構え。
みんなが固唾を呑んで見守る一球目。外角高めに逸れたボール。食い入るように見つめていたベンチからは、思わずため息が漏れた。
二球目。ボール球の外側から内に入るスライダー。ボールがミットに納まる。トーマスは、じっと目を凝らし球の行方を見定めていた。
「まさか動けなかったんじゃないよな」
「トーマスさんに限ってそんなことはあるか!」
ベンチからは不安の声が漏れた。三球目。今度は内角低めを抉る、二度目のスライダー。これもミットに収まりツーストライク。追い込まれた。
――今の二球は見せ球だ。最後は一度打ち取ったストレートで決めるはずだ。
トールは、そう予見してトーマスにサインを送る。しかしトーマスは、そんなものが目に入らない程に集中していた。声をかけようとしたが気迫に押され、トールは思わず、口をつぐんでしまった。
声援の飛ばすベンチの中で、トールはトーマスの勝利を祈った。
アンドレがブルペンの土を几帳面い払った。勝負の時かもしれない。トーマスも気合負けしないようにぐっと構えると、アンドレは大きく振りかぶった。
高々と上げられた左足を踏み込んで、全神経を注ぎ込む豪速球が、ミットに向かった。
最後は自慢の剛速球を真ん中へ。トーマスのバットは、それを深々と捉えた。
快音がグラウンドに響く。東区の選手たちの頭上を、弾かれた白球が高らかに飛んでいく。
打球はピッチャーのアンドレ、セカンド、センター、バックスタンドをグングン超え、見えなくなった。場外ホームランだ。
トーマスは高々と拳を突き上げて、華々しく逆転を飾った。
悠々とベースを回り、ホームに帰ってくると、ベンチの仲間たちが今か今かと待ち構えていた。「やったー!」
「さすがトーマスさん! やってくれるぜ!」
「かっこよすぎるぜ、全く!」
チームメイトは、口々に歓喜の言葉で讃えた。もみくしゃにされるトーマスを、トールは少しの間、放心しながら見つめていた。流れに乗り遅れていた。盛り上がる輪にゆっくり近づくと、マウンドで悔しそうに空を仰いでいるアンドレの姿が見えた。目には悔し涙が滲んでいたようだった。
――案外悪い奴じゃないのかもな。
心の中でそう呟くと、盛大にトーマスを胴上げしている輪の中に入った。宙を舞っていたトーマスは、地面に降りると、トールに拳を差し出した。
「やっぱりお前のバットは最高だ」
トールは、嬉しさを隠しながら鼻を掻くと、照れ笑いを浮かべて拳を重ねた。
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