第2話 旧バスケ部たまに猫

かがり町の住民は、どの世代もみな【ガリコーバスケ部】が大好きです。

それはかつて……レジェンド5と呼ばれ一世を風靡した、かがり高校バスケットボール部、伝説(人名)世代の選手たちによる全国区の活躍があったからです。

みんなが応援しました、みんなが虜になりました。(現在は美青年世代となった、)当時のこどもたちも、かがり高校へ行ってバスケ部に入るのだと目を輝かせていました。



Seet&Bitter's corn

(/゚∇゚`)/゚∇゚´)o{実は我々は、ガリコーバスケ部出身であります!


(/゚∇゚´)L{左近ですー! 観月選手と伝説部長と、ついでに鬼頭選手のファンでした!

(/゚∇゚`)R{右近です~! センターの山形厳蔵選手のファンでした!

(/゚∇゚`)/゚∇゚´)o{チース! ――ハッ


精ちゃん

ψ(*`▽´*ψ{ア? ついで? つ・い・でー!?


Fur-Full's corn

((((/゚-゚`)/゚×゚´)))){うひゃう、鬼頭パイセン……いたのでありますか!




元ガリコーバスケ部員こと、ポカポリス近兄弟(キラキラ系・20代)。やたらと厳蔵先生に絡んできました。が、ちゃっかり『サイン』を貰ってますね!


それを知った、ベンチ先輩こと鬼頭精一郎!

面白くありません!

いつも厳蔵ばかりチヤホヤされるので、不機嫌です。


ふたりはバスケ論でも、鷹史のことでも、ずっと張り合ってきました。




美少年 【ガリコーバスケ部 ~れじぇんどサイン~】


 ――廿年前、かがり町。


サインをおねだりされるスター選手たち。

・早乙女伝説(入手困難)

・松雪オーラ(入手不可)

・観月 隼人(比較的容易)

・山形 厳蔵(入手容易)←

・鬼頭精一郎(諸事情により人気皆無)←



鬼頭少年「なるほど、サインですか……あなたがたがホシイのは、この“ゴリラの厳蔵サイン”と、“厳蔵のゴリ語のサイン”……どちらかな?」


厳蔵少年「先輩ヒマなんですね~手の込んだイタズラだけど、やめてもらっていいですか?」


鬼頭少年「ナマ言ってんじゃねーよ、バスケで俺に勝ってから言いな! でけーだけのクソ1年が」



――傍観する観月少年「……負ける奴の台詞だね、精一郎」

――ふらっとミケさん「……」



【SG】 ψ(*`▽´*ψ☆ vs ᕙ( ¯∀ ¯ )。+ 【C】


厳蔵少年「ハゲろ銀髪」(鬼頭シュート)

鬼頭少年「森へ還れゴリラ」(厳蔵シュート)


厳蔵少年「……あっ、(綺麗な)鷹史さん!」(鬼頭シュー…)


鬼頭少年「え、まじで☆……って、Σウソかてめー!!」(外した)


――ゲームセット!


鬼頭少年「ギャアアアア! 卑怯な手を使ったなてめ」

厳蔵少年「何のことでしょう? そんなことより、約束の……」


――全部員の、視線。


鬼頭少年「……う゛」



せいいちろうくんは、帰りにアイスをおごらされました。

かがり町の夕焼けラムネキャンデー 65円 × 全部員分。


厳蔵少年「さすが先輩、漢です!」

鬼頭少年「フン! 明日は練習出ねぇからな!」


アイス美味しい松雪少年「精一郎……除名のはずでは?」

アイス美味しい観月少年「精一郎。アイスごちそうさま」

アイスつめたいミケさん「……」


 【完】 20190910――『かがり町ぴーぽー②』コメント欄より




時は流れ、二十年後かがり町。

鬼頭も厳蔵も、おじさんになりました。が。相変わらず張り合ってます、喧嘩してます。

――ちなみに、


ふたりの憧れのひと、鷹史( ´_ゝ`) が仲間になった ▼



たかすぃ

( ´_ゝ`){イヤまさかこんな成るとは。人生分からん★


精ちゃん

ψ(*`▽´*ψ{よォ! たかしの、やってか~!


ゴンゾー

( ¯∀ ¯ )。+{こんばんは~ って、うわ……また先輩いるんですか。


たかすぃ

( ´_ゝ`){まだ暖簾だしてねぇのに、勝手に入ってくんな!




美中年 【割烹 たかしのすぺしゃる 伝説のトライアングル】


鬼頭「いや! 絶対、俺のほう傾いてる」←※恋愛ゲージの話

厳蔵「先輩のそういう発言、鳥肌立つんですけど」

鬼頭「ア?」


鷹史「あ~たまにね、たまにオトメ発言するよな鬼頭さん」


鬼頭「おと…… め? 誰が」

厳蔵「……(気まずい時は黙るタイプ)」


鷹史「早乙女伝説に比べたら、名前はシュッとしててエリート風だけど、乙女だな~って」



|割烹 たかしの|

   ( ´_ゝ`)✧

 ――――――――――

  (*`▽´*? ( ¯∀ ¯? {……。


鬼頭「は。ダレそれ」

厳蔵「いましたっけ、そんな人」



 早乙女伝説(かがり町の人名) ▼



鷹史「もうみんなの記憶も薄れてきたね~……いまでもガララって。店の戸あけて入ってくるんじゃないかって。いまでもね、思うんですよ……(涙)」


鬼頭「そんな日もあったな(涙)」

厳蔵「あったかもですね~(涙)」


 ガララ…


おじさん×3「!!!」


藤田父「ふにゃ……!」


鬼頭「なんだふじたかよ~」

厳蔵「ふじたおじさんか~」


鷹史「奇太郎! 当然のごとく表から入ってくんじゃねー!! 出禁だつったろ!! しっし!!」


藤田父「えーと、えーと…… エヘヘ」


おじさん×3「照れるな!!!」


【かがり町外伝 早乙女伝説・完】 20191014――『かがり町ぴーぽー③』コメント欄より




|割烹 たかしの|

        (((# ´_ゝ`) {閉店だ、ちくしょ!

 ――――――――――

♡(´◕ ω ◕`)♡ (*`▽´*#( ¯∀ ¯# {……!



  

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