9. 憧れを追いかけて

 サザン大陸を突如襲った災厄、植物に似た姿をした土地浸潤型ケイオスの発生に対し貴族院および軍部が必死で抵抗した。しかし、再生力および繁殖力の高いケイオスの特性の前に対処する術はなく、追い詰められていく。

 発生と同日の夕刻には土地浸潤型ケイオスの首都到達を確認、同時に首都以外の都市からの通信が途絶、首都は孤立状態となった。

 最初に南端の街に発生を確認してからわずか半日でサザン大陸の主要都市が壊滅、大陸は滅亡の危機へと陥ったのであった――。




 土地浸潤型ケイオスが首都へと到達して1時間。

 西ゲートに向かう高速道路をメタリックピンクの機体、エニエマは疾走していく。

 都市の交通網の要で普段であれば渋滞が必至の道路も、今や車の往来もまばらでプロームをかっ飛ばしてもぶつかることはない。

 モニター越しに映るビルや建物からは火の手、立ち上る煙は夕暮れの空を黒く焦がす。道路下の路地ではひっくり返った車や走り逃げ惑う人々の姿など、混沌とした様相が溢れている。


「焦らないで早く官邸方面に避難を! そこで防衛線を築いています!」


 疾走しながら、少しでも混乱を鎮めるためにプローム備え付けの拡声器で首都の民衆にユイは必死で呼びかけていく。


(どうして、いきなりこんなことに……!)


 数時間前はいつも通りに路上イベントに参加して、何も変わらない日常だったのだ。それが、わずかな時間で塗り替えられるなんて。

 ケイオスの生息地と隣接する辺境ならいざ知らず、ここはゲートに囲まれ防衛機能を十分に備えていた首都だ。それが、未知のケイオスの侵攻によって混乱に陥るなんて、悪夢でしかない。


「焦らないで逃げてください! 焦るほど事故の元です、助け合いながら避難してください!」


 少しでもロストを防ぐためにユイは民衆に呼びかける。ロストからの復活スピードがすでに追いついていないのはイリスから聞いていた。ロストが増えればこの危機に対応できる人手が減ってしまう。

 それに、危機を乗り切った後でロストせずに残っている人たちに復興を頑張ってもらわないといけない。追い込まれた状況でどこまで復興可能なのか、という不安はあるが。

 心の整理もつかないまま混沌とした事態に抗うユイに、コクピット内の通信機からシュウから連絡が入る。


『ユイ、B2街区の方は避難が完了した! そっちは!?』

「こっちはまだ! 混乱がひどくて呼びかけて誘導しきれない!」

『完全に避難させることは無理だ、ひとまず区画全体に呼びかけが済んだら一旦戻ってこい!』

「待って! なら、せめて西ゲートの封鎖だけでも……」


 ゲートの造りは堅牢で、幾度ものケイオスの侵攻を防いできた。封鎖さえできれば、増援を防いで避難できる時間を作ることも可能だ。ゲートではまだ軍部のプロームが戦闘しているのでサポートに向かえば間に合うかもしれない。

 期待を込めながら応答していると、一台の車とすれ違った。ナンバーから首都外から来たとわかり土埃で汚れている。

 その背後からは、黒い触手のような蔦が迫り、背面の車の窓から泣き叫ぶ子どもの顔が見えた――。


(!!)


 脊髄反射とも言える速度でユイはコンソールにのせていた手をスライドさせる。

 反応したエニエマがアスファルトの上を火花を散らしながら急制動をかけ反転。二丁拳銃からエネルギー弾が放たれ、窓を突き破ろうとしていた蔦を打ち抜いた。

 弾き飛ばした衝撃で車の後方が跳ね、タイヤ痕を残しながらスリップした後で止まる。


「早く逃げて! 200メートル先左折すれば、安全を確保している道路に出られるから!」

「あ、ありがとうございます!」


 エニエマが方向を示すと、父親と思しき声が返ってきた。派手にスリップしたので発進できる心配するも車は向きを変え、元のスピードでユイが来た方向へと走り去っていく。窓からは無事だった子どもの不安そうな表情が見えたが、安心させるためにエニエマの手を軽く振り返した。

 外部から来た車がここまで逃げてこれたならば、きっとゲートはまだ無事と信じて、黒い蔦を避けながら、再びゲートへと向かって疾走する。

 外周を抜け、西ゲートまであと1キロという道路表示を抜けた時だった。

 ビル群と同じ高さの隔壁、そしてゲートが見えてきたところで、ユイはエニエマに急制動をかけた。

 重厚な鋼鉄製ゲートが開いており、その隙間を黒い蔦がはみ出すように占領している。ゲートを守護していたはずの味方のプロームは、まるで壊れた人形のようにパーツや液体をまき散らしながらアスファルトに転がっていた。

 咄嗟に手元のコクピット内のモニターへ視線を落とすも、味方機の信号を示すポイントは一つも表示されない。それはつまり、ゲート守備していた部隊が全滅したことを表していた。

 ひくっとか細い喉が息を吞んだのも一瞬、隙間からはみ出した蔦がじわじわと内側の隔壁や地面へと手を伸ばしていく様子を見て、ユイは機体を反転させる。


「こちら、エニエマよりユイ! 西ゲートはすでに落ちた! 繰り返す、西ゲートは落ちた!」


 本部へ無線を飛ばしながら、見た状況ユイは心の中で絶望的な状況に悲鳴を上げていた。


(こんなの、どうしろっていうのよ!)



 ◇



 サザン貴族院官邸の会議場。

 そこでは、戦況報告と被害報告、物資の運搬と備蓄、なりやまない救援要請。様々な情報が飛び交い、戦場のような騒ぎになっていた。


「東ゲートの状況どうなっている!」

「西ゲートが落ちたとの情報が入った! 食い破られる前に警備隊をよこして防衛線を築け!」

「もう間に合わない! ならば残存兵力を編制し直して官邸周辺の強化に集中するべきだ!」


 フェアリスによる精神束縛など関係なく、全力を尽くす政治家の怒号が飛び交っている。


「通信手段の回復、まだか」


 デスクに集められた報告書の情報を確認しつつ、アナンが近くにいた部下に尋ねる。


「駄目です、電波塔を復旧させようにも障害が多すぎます。ノトス大陸との境界に設置された基地にも救援を呼びかけていますが、反応はありません」

「だろう、な」


 部下から予想通りの返事を聞いて、アナンは表情をゆがめた。

 確信はないが、土地浸潤型ケイオスの発生はノトスが関わっていると予測している。しかけた側ならまず応じることはないだろう。


(ノトスが駄目なのは予想していたとしても、他に打てる手はあるのか……?)


 交換条件でシーナもしくはユエルビアとは交渉できる可能性もあるが、通信手段が回復していない以上呼びかけることはできない。

 飛空艇の発着場もケイオスが発生し、使用不能だ。避難もできなければ、直接嘆願にいくこともできない。

 フェアリス同士で交渉させるという方法、それもない。基本的に自国以外のフェアリスは他国には不干渉でありつつ、他国の国力が落ちることを望んでいるので、フェアリスを通しての要請は無意味、とイリスから言われていた。

 それに加えて、サザン側のフェアリスはロストした人々の処理に追われていて、それどころではない。


(よしんば、救援を得られたとしても、到着するまでここがもつ保証もない)


 外では、娘をはじめとした特殊上位部隊や、残った軍部の人間が必死で応戦している。しかし、圧倒的物量を前に押しつぶされるのも時間の問題だ。

 考えれば考えるほど、手が無いことを思い知らされ胸中を焦りが押し寄せる。

 何か手はないかと藁をつかむように、アナンがイツキからもらった資料を探っていると硬いものに触れた。資料に埋もれていたそれは、第一次オービス会議の折にイツキからもらった、タブレットPCであった。


(もし、エイジスに救援を要請できれば……?)


 盲点だった。今まで交渉してきたのが3勢力だったために、意識から抜け落ちていた。

 気付いた途端、頭が回転していく。

 連絡はとれるのか?もし、ケートスで航行しているなら、上空を飛行しているはずだ。しかし、電波塔が落ちている現状、通信手段は使えない。


(いや……待てよ)


 エイジスは他勢力と違って、技術力が発展していた。そして、イツキがタブレットPCを見ながらエイジスのスタッフと連絡をしているのを、先日会談した時にアナンは見ていた。


(もし、エイジスが独自の通信網をもっていたとするなら……)


 そう願いつつ、アナンはすがるようにタブレットPCを手に取った。



 ◇



 イツキはケートスのブリッジにて、今回の作戦で得られたケイオスの情報や戦況評価をまとめたレポートを見ながら、通信担当のフェアリスと相談していた。


「フェーズの進んだケイオスと遭遇、その上広大な陸地を消失……。戦況はいいと言えるものではないですが、損害が軽微だったことが不幸中の幸いですね」

「気を落とされないでください。今回、広大な領土を短期間で奪還したことは十分な成果です。ケートスの有用性を示せましたし」

「そうですね。コアの位置さえ割り出せれば、時間の短縮も可能そうです」


 そこで、ふと気づいたように通信担当のフェアリスがモニターに大陸上空を撮影した画像を表示させた。

 画像を見て意図に気づいたイツキが顔を綻ばせる。


「うまくいったみたいですね」

「今回の作戦には間に合いませんでしたが、これでケートスの運用がさらに広がります」

「先に試作機をあげて、試験通信を行った甲斐もありましたね。ありがとうございます」


 イツキが礼を述べると、通信担当のフェアリスが誇らしげに鼻をひくひくと動かした。

 ピコン、とイツキの席の側のテーブルに置かれていたタブレットPCから着信を告げる音が鳴った。

 ミナトからか、と訝しく思いながらイツキが手に取って操作する。

 思いもよらない送信者に首を傾げた後でメッセージを開く。


「これ、は……」


 画像に映し出されていたのは、夕暮れに沈む中で影に交じり黒い蔦で覆われたビルの群れ。メッセージにはサザン大陸の窮状と救援を求むアナンの声明が書かれていた。



 ◇



 数分後、ブリッジに緊急集合したワタセ家とフェアリス達はオペレーションテーブルを囲んでいた。


「今回、救援要請があったのは、サザン貴族院首都官邸。発生したケイオスは情報から土地浸潤型と予測。大陸各所の電波塔を中心に占拠され、状況は首都以外ほとんどの街と連絡がとれない状態。侵食も早く、すでに首都の1/4を奪われている状態です」


 イツキの情報をもとに、オペレーションテーブルに地図、そしてタブレットPCに送られてきた首都の画像が映された。


「どうしてこんな状況に? サザン大陸、貴族院側が幅を利かせている地域はケイオスの発生を抑え込めていたって聞いていたのに」


 ケイトの言葉にイツキもわからない、と首を振る。

 イツキの予想では、この型が発生するのはかなり先だ。それも、通信を妨害し、窮地に追い込むように発生することもかなり不自然である。


「まさか、人為的なもの……?」


 ハルカが推測を述べるも、イツキもケイトも無言になる。

 進化の過程や環境の影響など様々な課題はあるものの、可能性はある。が、推測の域を出ない。


「発生要因は後で考察するとして、とりあえず今は首都への救援が間に合うかどうかです。ケートスが到達するまでの試算は?」


 地図にケートスの位置が表示される。カナタ達がタイタスに行きやすいよう、地球で言えばオーストラリア大陸の北部に駐留していた。

 計算したブリッジの分析官が答える。


「最大速度で航行しケートスで3時間程度、飛空艇でも2時間程度です」

「それでは、時間がかかりすぎる」


 報告にイツキが歯噛みする。


「イツ君の予想では侵食速度はどのくらい?」

「あと1時間程度で政府機能をもつ首都が陥落、2時間でサザン大陸を食いつぶすと見ています。今回の広大な範囲と特性からケートスの火力でなければサザン大陸からケイオスを殲滅できません」


 ならば、今から航行したとしても間に合わないということだ。


「もし、サザン大陸が落ちた場合、そこに住んでいる人達はどうなるの?」


 ハルカが青ざめた表情でノウェムとノインに問いかける。


「以前話した通り、ロストからの復活はその地域担当のフェアリス、正確には政府付きのフェアリスが担っているのです」

「今回のように政府機能が失われた場合、ロストした後の回復先は最短距離にある政府機能をもつ拠点になります。この場合、サザン大陸の政府機能がすべて落ちた場合には、ノトスがその機能を担うことになります」

「そうなった場合、政府のフェアリスによって性格とか影響を受けたりする?」

「はい、好戦的な所であれば。それこそ、プローム乗りであれば戦争奴隷となる可能性もあるでしょう。その国の都合によっては、家族や部隊の仲間だった記憶を書き換えられてバラバラに配置されることもあり得るのです」


 すでに精神束縛を受けてノトスの元で捕らわれているユイの母であるサリ。そこへ、さらにノトスの魔手が迫ればアナンとユイが離れ離れになることも簡単に予想できた。それだけではなく、シュウやサキといった主力級のプローム乗りもバラバラにされることも。

 ノインとノウェムの返答を聞いて、ハルカが無言で踵を返してブリッジを出ようとする。

 その腕を別の手がつかんだ。


「行かせません」


 いつになく重い声音でイツキがハルカの手を掴みながら止めていた。


「なんで!?」

「この戦況、わかるでしょう? 君一人が行ってどうにかなるものではありません。行っても、ロストされに行くようなもの。そんなところへの出撃は許可できません」


 抗議するハルカに対して、イツキは真剣みを帯びつつも冷ややかな目をして答える。

 イツキがこうしてハルカの行動を止めることなどほとんどない。それを無理矢理止めるということは、もう助けられる可能性はないと判断しているということであった。

 焦りと怒りの色、冷静さと冷徹な色。異なる感情を宿した息子と父親の瞳が対立するように交差する。

 ケイトも何も言わずに見守り、ナノは不安な表情で今までにないイツキとハルカの緊張したやり取りを見ている。


(確かにもう無理かもしれない。それどころか自分がロストするかもしれない)


 父の視線を受け、冷静で弱気な考えがハルカの中で浮かぶ。

 ただ、もう1つ別な声がハルカの心の中へと囁きかけていた。


 ────少年よ、遥か高みを目指せ


「父さん、ごめん」


 無理矢理父の手を振りほどくと、ハルカはブリッジの出口に向けて走りだした。

 後を追うようにノインが続く。


「待ちなさい、ハル!」


 イツキが呼び止めるが、少年の足が止まることはない。

 ハルカの頭の中では、ユイやシュウ、サキなど、昔の仲間とのやり取りが浮かんでいた。頼ってばかりで、いつも支えられていた弱い自分。


 (行って、何ができるだろうか)


 葛藤する少年の心の中で、声は熱く囁き続ける。


 ────己を高め、周りを高め


 出撃ゲートまで辿りつき、素体を格納している台へと手を伸ばすと、認証を受けて格納されていた白い刀身の長剣、ファーヴェルの素体が少年の前へと差し出される。

 迷いなく柄を握ると、ハルカの目の前に影が落ちる。

 振り返ると、フェアリスが操る複数のプロームが佇んでいた。


「ウコン……行かせてほしい」


 少年の言葉に対し、黒赤の機体がフシューッと煙をあげる。


「若の頼みでも聞けませぬ。行くのは危険、自殺行為に他なりませぬ」

「ウコン!」


 再度呼びかけるがウコンも、他のフェアリスが操るプロームも動こうとはしない。


「ロストの危険性は若も承知でしょう!? 特に、ワタセ家のお方々はリスクが高いことを。若を、今の若を失うのが、おいは怖いのです」


 ウコンの懇願する言葉、自分を心配し気遣う言葉にハルカは俯く。

 何ができるのかはわからない。けど、ロストする危険性だけは高くて。止まれとみんなは言ってくれている。引き返すなら今のうちだ。

 わかっている。

 だけど脳裏に浮かんだのは、憧れの人物、諦めていた可能性、その背中。


 ────戦場にありて安心と勇気を与えられるような



 



 俯いていた顔をあげる。


「ごめん、なら押し通る!」


 少年が叫ぶと、手に握る長剣の白い刀身に意図を汲み取ってノインが宿った。


「ポイントアクティベート!」


 刀身の長さはそのままで、足にローラーブレード、身体に急所をガードするようなアーマーが装着される。


「な、若、いつの間にそのような技術を!」


 サコンが叫びをあげる。

 これは、万が一、人と戦闘になった際に離脱しやすいよう、ノインと相談して開発したものだ。

 プロームは刀身の金属に質量と情報を圧縮保存しており、登録された所有者の声を受けて保存していた質量と形態を復元するようになっている。

 保存する際に別の形態の情報を予め保存しておく事によって、この形態にできる。だが、部分的な解放は結合が甘くなってしまい、長時間の維持はできないらしい。だからあくまで緊急離脱のための手段であった。




 ブリッジで、出撃ポートの状況を見ていたイツキも驚いた表情を浮かべる。このようなプロームの活用の仕方を考えていなかったからだ。

 ナノもあわあわしつつ、様子を見ている。

 そしてケイトはハルカの奮闘を微笑みながら見ると、


「やっぱり、イツ君の息子で、男の子なんだね……」


 と、感慨深く呟いた。




 ハルカはプロームの合間を滑るように走り抜けると、跳躍し、跳び箱の上でも飛ぶようにウコンの操るプロームの肩を飛び越えていく。

 本当であれば生身でこんな挙動をすれば耐えられないが、プロームを活用したアーマーを転用させることで、衝撃を抑えていた。

 開いたゲート目掛けて飛ぶと、そのまま身体を空へ放り出して、叫ぶ。


「アクティベート!」


 白い刀身が光り、少年を囲むように白い機体が空中で復元される。

 出現したコクピットに身体を受け止められる中で、安堵する間もなく次の言葉を紡ぐ。


「モード、エアリアル!」


 音声コードを受け、ファーヴェルの背部から光の翼のようなユニットが出現する。落下していた機体を急上昇させると、あっという間に遠くの空へと飛び立っていった。


「飛べるのが若のみとは、なんと口惜しい……」


 悔しさと、眩しさの混ざった言葉。

 追いかけることのできないウコンらの機体が、白い機体が残した軌跡が輝く空の果てを、羨むように見つめた。

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