第17話:ヤフー株で夢よ、もう一度

 2001年9月4日に、また加藤一郎から電話が入り、ヤフー株190万円

で買いを入れろと指示があり2株を380万円で買った。その後、ヤフー株は

、反転上昇し始め、また、すごい勢いで上昇していった。その後2005年12月に

、930万円で売りを入れろと連絡があり加藤末吉は全株を930万円で売却した。

 64回倍分割していたので、税引き後3億円の利益を手にした。


 これで、合計5.5億円の利益をとなり、狐につままれた様な奇妙が気持ち

がした。その後、加藤吉宗、加藤一郎、加藤末吉夫妻で、それぞれ、1億円ずつ

合計3億円を、この情報をくれた、加藤美代子に分割して、上手に渡した。

 その晩、加藤末吉が、加藤美代子に、1生分のクリスマスプレゼントを1度に

もらった様だと笑いながら、言うと、私の言ったとおりでしょと笑った。


 もちろん、その金で、新しい家と車を買ったのは言うまでもない。

 しかし、あまりにリスキーなので、役場の金を使うわけにはいかなかった。

 2006年の正月に加藤美代子が、実家に宮下順一という、ヤフー・ジャパン

の先輩を連れてきて、今、付き合っいて、既に同棲していると言い、今年の6月

に正式に結婚しますと言った。しかし、1999年~2000年のネットバブル

で日本株が大きく上げ、観光客が戻った。


 1999年11月に、1992年2月に1株1300円で8万株のトヨタ株が

上昇し1株5180円で売れ、税引き後利益24824万円となった。

 1999年12月に、1995年3月に1株1880円で8万株のソニー株

が上昇し1株15000円で売れ、税引き後利益83960万円となった。

 1982年1月、セブンイレブン株1070円、1万株1070万が

1999年12月に、分割を繰り返して214000万円で売れ、税引き後

16260万円となった。


 1981年からの株投資で17億円の利益を得て、当時の村の資産残金

3億円と会わせて2000年1月の村の資産合計が20億円強となった。

 そこで加藤一郎村長と、重野副村長が村の資産の巨額投資の方法について

相談して、日本株投資から、外貨投資に切り替えることを決めた。


 2000年11月豪ドル円が58円で5.8億円で1千万豪ドルを買い、

村の資産が14億5千万円となった。その後、2001年から、村の平坦地

の整地に3億円をかけて、50坪単位で土地を分譲して行く事を決めた。

 そこで、この村では、過疎化対策として、近隣の市、町から転入者を増やすため

、5人以上の家族には子供の高校までの教育費、給食台、医療費を全額村が補助し

、月4万円で4LDKの戸建て住宅を貸す様にして、人口を増やしていった。


 建て売り住宅や分譲地に建てた家、分譲した土地の全て売却され、更に2億円が

入り、資産合計が20億円となった。しかし、2001年はネットバブル崩壊で

日本株が大きく下げ、2002年1月を底に、回復しはじめた。

 ところが、2000年頃からの平成の大合併により合併され周辺化された

過疎地域の旧市町村では、引き続き役所・役場が置かれた市町村に比べて大きく

人口が減少した。村の役場で、神奈川県内のバス会社に依頼して大型バスを

朝の7時から9時まで9本、夜19時~21時に9本、その他の1時間に1本

、高尾駅、海老名駅、橋本駅に出してもらい、赤字が、ある程度以上になった

段階で補助金を入れる約束をして、継続してお願いしていった。


 その他、団体客は村のマイクロバス2台で送迎する事にした。2002年には

、民間の2軒の豪華ホテルも売りに出てしまい、買い手が付かないので、村が

買い取り、最初は、村営ホテルとして運営していたが、そのうち部屋を村民には

月単位で賃貸マンションとして貸した。この村の資産を活用した投資で、多くの

若い家族を村外から呼び込むことに成功して人口が、以前比べて2割増えて、

平均年齢も大きく下がった。


 この成功を考えて、3年に1回、毎年、転入者を増やすべく、インターネット

広告で、先着50家族、5人以上の家族に子供の高校までの教育費、給食台、

医療費を全額村が補助し、月4万円で4LDKの戸建て住宅を貸すという広告を

出した。2004年1月1日に広告を出すと、1月中に、50組が決まり、役場で

各家族と面接して、不適格な家族が5家族いて、その後、再度募集し3月末には

、全部の新入村者が確定した。この頃には、以前、村の分譲地に家を建てた人達が

、建売住宅を売り出す件数が増えてきて、かなり戸数、供給できることが判明した。

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