第28話 投稿用データを作成する環境について
投稿するためのテキストデータを作成する際には、Windows 10 上にインストールしたテキストエディタを使用しています。テキストデータを作成する方法は複数ありますが、この方法(テキストエディタを使用する方法)は長年慣れ親しんだ方法ですので、今後もこの方法を採り続けると思います。
テキストエディタでは、標準のショートカットキーの他に独自のショートカットキーを設定し、可能な限り手を動かさずに(ホームポジションから手を動かさずに)入力できるようにしています。以下は、設定しているショートカットキーの例です。
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Ctrl+D……カーソルの右にある文字を削除する(Delete キーと同じ動作)
Ctrl+E……カーソルを画面上の行末に移動する(End キーとほぼ同じ動作)
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Ctrl+B……カーソルを左に移動する(左矢印キー「←」と同じ動作)
Ctrl+T……カーソルを右に移動する(右矢印キー「→」と同じ動作)
Ctrl+U……カーソルを上に移動する(上矢印キー「↑」と同じ動作)
Ctrl+M……カーソルを下に移動する(下矢印キー「↓」と同じ動作)
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テキストエディタの画面表示上の禁則処理として、追い出し、および、句読点のぶら下げを設定し、原稿用紙の使い方や組版した際の表示を擬似的に表現するようにしています。これらの禁則処理により、一行の文字数が設定した値と異なってしまう場合もありますが、これについては諦めています。本物の書籍であれば文字と文字との間隔を調整して行頭と行末とを揃えるはずですが、テキストエディタの画面表示にそこまで求めても意味の無いことでしょう。また、ルビについても、投稿サイトの記法をそのまま手入力しています。ルビのための記号によって、表示される文字の位置もずれますが、こちらについてもそういうものだと諦めています。
日本語変換ソフトウェアについては、OS標準のものではなく、『一太郎』に付属の『ATOK』を使用しています。OS標準のものは、入力の際の校正支援機能も、辞典機能(国語辞典、類語辞典、など)も、推測変換(文脈や過去の変換などに基づいて変換候補を挙げる、など)の機能も、校正支援機能も、いずれも精度がそれほどでもなく、使用していて苛々させられました。この苛々を解消するために『一太郎』を購入し、専ら『ATOK』を使用しています。
なお、『一太郎』そのものについてはテキストデータ作成の際には使用していません。『一太郎』の機能として使用しているのはほとんど「校正支援機能」のみです。この校正支援機能については、テキストデータを『一太郎』に読み込ませてツールを起動する、という形で使用しています。
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投稿サイトの執筆環境は、ネットワークの状態に左右されるという致命的な弱点があるため、テキストデータを作成する際には使用していません。
投稿サイトの執筆環境は、ブラウザ越しに使用するネットワーク越しのアプリケーションです。ネットワーク越しのアプリケーションの動作は、ネットワークの状態に左右されます。何らかの原因により通信が切断され、アプリケーションが異常終了すると、そのときに作成していたデータは(保存していない限り)失われることになります。
また、テキストデータを保存しようとしても、何らかのエラーにより保存できないこともあります。その際、画面上にテキストデータが表示されていれば、それらをコピーすることで待避できますが、既に次の画面に遷移しておりテキストデータが表示されていない場合は、待避できない可能性もあります。「前のページへ戻る」などの操作でテキストデータを表示させることができれば何とかなりますが、どうにもならない場合も当然のことながらあり得ます。こうなると、諦めるより他にありません。
また、投稿サイトの執筆環境でのキー操作は、普段慣れ親しんだ方法とは異なる場合があります。注意書きとして「データをこまめに保存して」旨がある場合がありますが、OS上の通常のアプリケーションとはキー操作が異なるため、つい億劫になって保存しない状態が長く続く可能性があります。そのようなときにブラウザがハングアップしたらと思うと、恐ろしくて使う気にはなれませんでした。とはいえ、ちょっとした修正(誤字や用字の修正など)の際には、投稿サイトの執筆環境を使用しています。
さらに、この方法ですと、テキストデータを手元に残せません。バックアップ機能などを使用してバックアップを取得しダウンロードすれば手元に残せますが、つい面倒でバックアップを取得せずに作業を終えることもあり得ます。作業開始時には「後でバックアップを取得しよう」と思っていても、作業終了時には「(面倒だから、)次回の作業時に取得すればいいや」となるのは目に見えています。最新のテキストデータが手元にない状況で、(ネットワークの問題、サイトそのものの問題・障害、などによって)サイトにアクセスできない状態になったとすると……。自分自身のものぐさも、投稿サイトの執筆環境を使用しなかった理由の一つです。考えすぎかもしれませんが。
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