第23話 前回(漢字/ひらがな)の続きのようなもの
或る語に対して漢字を使用するか、ひらがなを使用するかの基準を自分で作るのは、正直なところ面倒ですので、何かしら参考にできるものはないかと書店の辞典コーナーを見ていたところ、以下の書籍を見つけました。
『朝日新聞の用語の手引[改訂新版]』/編:朝日新聞社用語幹事/朝日新聞出版
小説と新聞とでは文章に求められるものは異なりますが、言い換えなどについての[用字用語集]の項目は参考になります。もちろん、このとおりにしなければならないというものでもありませんので、あくまで参考資料として参照しています。
ただ、外来語のカタカナ表記については疑問に思えるものもあります。"Violin" をカタカナ表記するとしたら、「ヴァイオリン」か「バイオリン」かのどちらかだと思いますが、選ぶとしたら前者です。"Viola" のカタカナ表記も「ヴィオラ」を選びます。"Violoncello" のカタカナ表記も「ヴィオロンチェロ」を選びます。「ビオロンチェロ」の表記では何となく間の抜けた印象を与える気がします(気のせいかもしれません)。「ヴィオール属」を「ビオール属」と表記することは(あまり)ありません。外来語のカタカナ表記については、既に日本語の中に浸透しているものと、新たに使われ始めたものとの間で、一貫性に欠けるのはしかたがないのかもしれません。カタカナ語を使用する物語を執筆する際には、予め独自に表記基準を作る必要がありそうです。
◇
2020/06/20 追記:
書店で辞典の棚を見ていたところ以下の書籍を見つけたため、資料の一つとして購入しました。
『読売新聞 用字用語の手引 第6版』/編著:読売新聞社/中央公論新社
内容は朝日新聞社版とほぼ同じですが、細かい点では差異があります。それらの差異を比較しながら読むのもそれはそれで興味深いものがあります。なぜ別の出版社から出版されているのかという点も気になるのですが。
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