第四話 双子の息子達に胸を吸われた上に童貞を捧げられたが、こんなの……知らない!

 わたしは家に戻ってから胸の張りを感じていた。いや、なつひこもかおるも、わたしの、否、『こうじ』の胸を舐めたり口に含んだり撫でたりしてきたが、それだけで自分で胸を揉めるほど張るものだろうか。

 それに布に乳首が軽くこすれただけでゾクッとした感覚に襲われるものだろうか。わからない。そう思っていると息子達に声をかけられた。

「父さん、どうかした?」

「……具合でも悪いのか?」

 先に喋ったわたし、もといこうじをそのまま若返らせたような朗らかな美男子が兄のまさき、後に喋ったキリリとした顔立ちの美男子が弟のしょうただ。

 わたしが死ぬ前、卒業式イベントを終えてこの四月から有名大学への進学が決まっていた。息子達の質問に何でもないと返し、二人の用件を聞いた。

「ほらオレもしょうたも大学生になったでしょ? だから……」

「……だから、おれたちを宿泊と休憩があるホテルへ連れて行ってくれ」

 宿泊と休憩があるホテルってラブホ……つまり、ま た セ ッ ク ス か。……もう気にするのはやめた。



 わたしは、息子達とホテルへ行くコマンドが解禁される中学生頃からセックス三昧かと思っていたが、わたしと息子達はまだそこまでしていなかったらしく今日までずっと我慢していたそうだ。部屋の浴場でキスや愛撫をされながらそう聞いた。

 そしてわたしはエアマットに寝かされ、二人にそれぞれぷっくりと大きくなった乳首をくわえられ、わたしは……乳首から何かが出る感覚を覚えるが抵抗する気は持てなかった。

 なぜって、頭がぽうっとして、何も、息子達が愛しいことと気持ちいいってことしか考えられないっ……ああっ!

「……父さん、ほんと、おれたちに胸吸われるの、好きだよな? ここもこんなに濡らして……」

 そう言って胸を吸いつつ、わたしのぬるぬるになっている亀頭や裏筋をさするしょうた。

 もう射精そうと思ったところでさするのを止められ、代わりに生徒会長として仕事をこなしてきたまさきの潤滑剤まみれの指がわたしの中をまさぐる。

「中、もうこんなに柔らかくなってて……オレ一人どころか、しょうたのも入りそうなくらい広がるけど……どうする、父さん?」

 まさきの問いかけを受けて選択肢が出てきた。

「一人ずつ相手する」

「『二人まとめて来なさい』と言う」

 ひ、一人ずつにしてくれ、二人来られたら……多分死ぬ。

 そう言ったら、じゃあオレから入るね、とまさきの陰茎が入ってきた。今度こそ射精ると確信したが、しょうたがわたしの陰茎を掴んできて、こう言った。

「……出すならおれとした後に出してくれ」

 そ、そんな……、と言うと二人がわたしの耳元でこう囁く。

「「今までオレおれたちに我慢させたお返しだよ?だ。」」

 この言葉だけなのに声が漏れる。何を言っているのかは自分でも分からないし、動くだけ、触られるだけ、舐められるだけ、キスされるだけで、だせないはずなのに、なんどもなんども、すごい……きもちいい。

「――き、交た――」

「――ってる」

 ああっ、大きいっ! しょうたのがっ、きたぁっ! つよい! はげしい! きもちいの、とまんないっ! ああああああっ!



 ……気が付いたらわたしはホテルのベッドの上で仰向けに寝ていた。

「「おはよう、父さん」」

 わたしの顔を覗き込んで息子達の声がかかる。挨拶し返そうとしたら掠れた声が出た。

「……昨日、あんなに声が出てたからな。……無理もない」

「それにしても、父さんがセックスの時、あんなに積極的だったなんて知らなかったな……」

 正直覚えがないんだが……、その、ひいたか?

「まさか」

「むしろ逆だ」

 二人は同時にわたしの両頬にキスして、こう告げる。

「「父さん、大好きだよ」」

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