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紙人間の詩への応援コメント
自主企画への参加ありがとうございます。
私が感じた大筋の感想は他の読者様が仰っているのであえて申し上げません。
という訳で別角度から。
ある哲学者は、『生まれてきた意味』や『生きる意味』は無いと言っています。なぜなら生きているからこそ意味を考えたり、欲したり出来るのであって、死人に生きる意味を問う人がいないのは、質問をするにはまず生きている事が大前提だから、という事です。
生きる意味を誰かに問うた時、人それぞれの答えが返ってくるのは、その質問が前提条件を満たしておらず質問が質問として成立していなからです。思考の袋小路とでも言えるでしょうか。
終盤『なにかを伝える死を選んだのだ』ですが、私の脳内は『途中海に墜落してしまうだろうけど、それでも誰かに自分の生きた証を残せたらいいのにな』と変換しました。
紙人間は伝えたいという欲求(=生きる意味)を満たすため鳥となり、大空へ羽ばたいたんだとも、私は思いました。
思っていた異世界ファンタジーとは違いましたが。笑
とても興味深く、素敵な物語でした。
ありがとうございました!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。生きる意味を問う質問は、質問として成立していない、というのはとても面白い考えですね。たしかに必ず袋小路に陥ってしまう気がします。
伝わる可能性はほぼゼロでも、伝えたいという意志を抱いてしまったなら、羽ばたくしかないのかもしれません。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。丁寧なコメント、ありがとうございました。
紙人間の詩への応援コメント
登場する生き物は、紙人間ばかり。いや、紙で折られた鳥も
>鳥に息を吹き込んだ。すると白い紙製の鳥は、瞬く間に全身が赤く染まり、ぴくっと震え、くりくりと眼を動かし始めた。
という描写がある以上、この世界では生き物扱いなのでしょうね。どちらにせよ、紙製生物ばかりです。
これぞ『空想』『幻想』という意味での、真のファンタジーだと思いました。
正統的なファンタジー小説と言われて思い浮かぶものとは方向性が違うのですが、ならばこれは真ファンタジー小説とでも呼ぶべきでしょうか。
「異世界ファンタジー(5万文字以内限定)の会」企画から読みに来て、こんな素敵な作品に出会えるとは思ってもみませんでした。感謝しています。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。真ファンタジー、そんなふうに思ってもらえたのなら、とても嬉しいです。こちらこそ感謝です。
紙人間の詩への応援コメント
詩を運ぶ鳥……ラストの余韻に浸ります。
〉紙とペンさえあれば、詩が書ける。
力強い、希望に満ちた言葉です。海を目指す彼の姿を、胸に刻みたい。
素晴らしい物語を、ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。言葉を書くって、大した道具も費用も後ろ楯も必要なく、ひとりでやれることだから、その手軽さが救いになったりしますね。ひとりが書いて、ひとりが読む。詩のそんなところが好きです。