第三部
プロローグ
かつて、世界は悪魔により支配されていた。
空には帳が降りているかのような黒いもやが常にかかっており、地に作物は育たず、水は枯れ、人々の心はすさみきっていた。飢えた動物たちは凶暴化して人々を襲い、人間は人間同士で諍いや争いを続け、自然はそんな彼らを容赦なく蹂躙していたという。
そんなある日、世界を救うために天から女神が降臨した。
女神はその土地を統べていた王と協力し、悪魔と七日七晩の争いを繰り広げ、そうしてようやく、悪魔を地中奥深くに封印することに成功する。
しかし、悪魔は封印されただけ。いつ蘇ってくるかわからない。
だから女神は、王との間に生まれた自身の子を、封印を守るための『神子』として。そして自身が使役していた七つの精霊を、神子を守る七人の騎士にそれぞれ託したとされている。
これが、プロスペレ王国に伝わる、神子と騎士の伝説である。
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