第8話 迷惑野郎
2019年11月03日
肺炎で運ばれてきた患者さん。
血中酸素が足りないからと酸素マスクをさせられているのだが、すぐ外してしまう。
患者さんは意識がしっかりしており、看護士さんが、
「これを外してはダメですよ」
と言って付け直すと、頷いたり唸ったりして解ったフリをする。
しかし、何故かすぐに外す。
マスクを固定するやり方や形状が辛いのかもしれないと、看護士さん達はあれこれ工夫したり違う形のマスクを持ってきたりするが、外してしまう。
そんなわがまま患者に時看護士さん達が最後に取った方法は。
『患者が寝るまで根気良くマスクを付け直す』
夜中の二時ごろ、患者が熊のようなイビキをかき始めるまで、
看護士さんは、何度も何度も、献身的にマスクを付け直した。
看護士さんマジ天使。
そのマスクを、朝、目を覚ましたこのオヤジが当然のことのように外した時。
オヤジに殺意芽生えました。
俺。
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