ボカロミュージック日の丸プラットフォーム構想の構成

今回から読んでくださってる方もいらっしゃると思いますので、あらためて「ボカロミュージック日の丸プラットフォーム構想 概論」とはなにかを説明いたします。


ユーザーや関係者等が大切に育んできた「ボカロ」という日本固有の音楽・映像文化があり、今や世界共通のアイコンとなっています。しかしながら、ボカロの独自性ゆえ、これまでボカロミュージックで「継続的」、「本格的」に音楽ビジネスを進めようという動きはありませんでした。

その一方で、現状、一部のボカロPを除き、多くのクリエイターは「希望」を持って、「持続的」、「意欲的に」に作品を作れる環境にはありません。

「ボカロミュージック日の丸プラットフォーム構想 概論」は、こうした乖離を埋めるべく、

「音楽で生きていく「人と時間と対価」を今より増やしていくための環境づくり」を目的に、ボカロに関わる人たちの意欲を高めるシステムを提唱します。


第2回目の今回は、今後各論を進めるにあたり、「ボカロミュージック日の丸プラットフォーム構想 概論」で取り扱う予定の主な項目とその概要について示します。

書き進めていくにあたって変わっていく可能性がありますがご了承ください。

また最後かどこかのタイミングで、ボカロ初期から現在まで、ボカロまわりの権利関係や企画等に深くコミットしていらっしゃる人物へのインタビューも掲載する予定です。


※注:筆者は思想的に右でも左でもなく、あえていうなら「危機管理主義」者です。

「日の丸プラットフォーム」は霞ヶ関用語ともいえるもので、いわゆるGAFAなどへのカウンターとしての、「日本発の世界の人々が利用するプラットフォーム構築の悲願」をあえて引用したものです。


以下、掲載順不同です。


◆ゴールなきゲーム


ここでいう「ゴール」とはマラソンのゴールではなく、サッカーでいうところのゴールの意味です。現在、意欲あるボカロPはどこに照準を定めているのでしょうか。メジャーデビュー?、各種コンテストの大賞?、10万再生?Apple Music、Spotifyでの世界配信?


人それぞれだと思います。

こうした例は言うまでもなく手段でもあります。一方で現実的には、一定規模の満足ゆく利益を得る人は稀です。新曲を発表するとあっという間に数千の再生数に達するボカロPであっても、有料化となると購入者はわずか数人という話を耳にします。これが現実です。

メジャーデビューなどの夢は、引き続き目指していけばよいだけの話です。

しかしながら「ゴールなきゲーム」をいつまでもプレイしろ、といわれてもなかなか続けられるものではありません。

この「ボカロミュージック日の丸プラットフォーム」では、一定の才能と努力で手が届く、より多くの人が意欲的にアタック可能な複数のゴールについて述べたいと思います。


◆ボカロミュージックはなぜミュージシャンから嫌われるのか?


答えは簡単です。ミュージシャンが彼らも認めざるを得ない優れた作品やPが存在することを知らないからです。ボカロリスナーでさえ、なかなかそうした作品に出会えない状況にあります。

あと数年で「総量的」には、ボカロPは邦楽で活動するミュージシャンを凌駕する存在になるでしょう。その根拠も示します。

もっともここで一番にいいたいのは、こうした優れた作品が、現在の状況では多くの人に知られないまま、埋もれてしまい、絶望したボカロPが楽曲をつくることをやめてしまう例もみられることです。

これは大きな損失です。

すべてのクリエイターは背中を少し押すだけで大きく飛躍する可能性を秘めています。

良曲をみんなにしってもらう施策を示します。


◆対価と平等


「ボカロミュージック日の丸プラットフォーム構想」の基本的なスタンスは、「対価と平等」です。「借用して得た利益については、その中からきちんと権利者に分配する」、「自らの作品を応援してくれた人にはきちんとお礼する」等々です。

また実態と異なる「やらせ」や「ゴロ」の防止についても言及します。


◆一般化はなぜ必要か


分母が大きくなければビジネスとして成立しません。そうした意味で、ボカロ嫌いの人も注目せざるを得ない「仕掛け」が必須となります。一方で実現に向けては権利者との連携が最低限必要となります。そのアイディアを示します。


◆聖地はどこだ!?


文化を一層盛り上げていくためには、リアルな場が重要です。

クリエイターが集い情報交換をする機会、作品を作りあえる場、カジュアルにLIVEできる場、こうしたことが気軽に行えるボカロの聖地=ボカロタウンの適地を示します。


◆で?成立するの?


インタビューを交えつつ、実現可能性を示します。

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