写真
明るい――目眩をもよおす――それほどに。金の――いや、けれどもっと薄い――そんな陽射しのような――明るさ――光。
あなたは――笑っていた。――動かずに――絶え間なく――永遠に。「綺麗だ」と、ぼく。もう一度――「本当に、綺麗だ」――とこぼしてみても。――あなたは――変わらないで、いてくれる。――あの日のまま――あの美しい太陽に――包まれて。
「答えてよ」と、ぼく。もう一度――「はやく、はやく何か言っておくれ」
もう、何も見せない――と。「新しい」が、ない――何もない。
幻のまま――あなたはわらったまま。――だから、僕は――ずっと、泣いている。
「春がくるね」
「夏がどかんと弾けて」
「秋も更けてきて」
「冬がはじまるね」
みせて――あなたの――本当の顔。
「怒ってよ」
「泣いてくれないの」
「謝ってください」
「赦して、赦してください」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます