第10話
(よし――――とりあえず見つけたっ!)
やっと迷宮の脱出の手掛かりとなる物を見つけた創太は気分を高揚させた、行く前にステータスを見る。
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ステータス
仲宮 創太 職業 迷宮探索者 レベル 45
筋力:約150億
体力:約120億
耐性:約130億
敏捷:約140億
魔力:約135億
魔耐:約145億
スキル
RIA BOOST
WORLD EDIT
真紅の魔眼
金剛
索敵
転移
火魔法 LV6
風魔法 LV5
称号
異世界人 Ω
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『火属性魔法』は人型の魔物から、『風魔法』は精霊みたいな羽を持つ小さな妖精みたいな魔物から入手した。魔法が使えるようになったのは大きい。
そして『金剛』。これは発動すると何分間かだけ防御力を3倍にする能力だ。もちろんクールタイムもあるが使いやすい能力だ、これはハウンローダーがもっていたスキルだ。あいつが固いのもこれをうまく使っているからだろう。
レベルはこの辺りの魔物を倒すとあっという間に上がってしまった。創太としてはもう少し上がってもいいと思ってしまったのだが、それがここが現実で、生きているという実感が沸きあがる。
あとステータスの表記が適当になったのは目をつむろう、なぜかはわからないし、どこまでが約に統一されているか分からないので少し不便だったりもする。
ステータスの確認が済んだところで、ボス部屋の扉を勢いよく押す。ある程度進んだ所で、広い所に出たと思うとボスが姿を現した。
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ステータス
エルダーファング レベル 103
筋力:123500
体力:100900
耐性:98200
敏捷:112000
魔力:58200
魔耐:78400
スキル
金剛
体術LV10
剣術LV10
限界突破
真剣創造
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ボスは人型で牛の様な角や体毛などが生えたボスだった、おお、さすがボスだな。と創太は思ったが、100層のレベルより30も上でスキルも中々のものだ、でも創太の化け物のステータスでは敵ではないし、スキルも普通だった、驚いたのはLV10になっていることと真剣創造だった。
奪おうと思ったが奪えなかった、理由はわからないし、一瞬でも隙を見せると死に繋がるのがこの迷宮に入って分かったことなので、冷静を保ったまま小鉄を抜き一瞬でボスを切ってしまった。何も能力が見れなかったのは残念だが仕方ない。こういうところで欲が出てしまうと危ない。
「ふう…拍子抜けだな」
創太がそう言葉に出しながらボスのドロップ品を魔眼で見ていると。あり得るはずのない音…人の声が、この部屋で木霊した。
「やあやあ迷宮クリアおめでとう!いやあーすごかったね、あの一刀両断!」
創太はハッと後ろを向く、そこには人型の何かがいた。
「お前は・・・・誰だ?」
「僕はアルス。まあ『創無神』と呼ばれることもあるかな 適当にアルってよんでよ」
アル。155cmに金髪のかっこかわいいような、どこか幼さを残している青年だった。この『創無神』アルとの出会いは、のちに創太を【神】への道へと進ませるとは、今の創太は考えもしなかったことだろう。
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