平成の4分の3をカバーするウェブ日記『日刊リウイチ』から平成を振り返る

タニグチリウイチ

前口上 平成も終わるしウェブ日記をまとめてみるか

 平成が終わろうとしています。平成31年(2019年)4月1日に新しい元号が発表されて、そして1カ月後の5月1日から新しい元号となって時間が進んでいきます。昭和から平成に変わってもどこかで時間が止まった訳ではないですし、平成が次の元号になってもその瞬間に時間が途切れてしまうこともありません。ただ、一世一元となってからの元号はどこか“時代”の空気感と重なって、その期間ならではの匂いといったものを持って暮らしている人たちの身心に刻まれます。


 日本が鎖国から飛び出して欧米の列強へと迫っていった明治、文化が発達してモダンな空気が漂った大正、そして戦争から敗戦となって混乱を乗りこえ、国際的に大きく発展していった昭和といった具合に、元号に即して時代の雰囲気といったものがなんとなく固まってくるのです。だったら、平成はどんな匂いを漂わせることになるのでしょうか。どんな空気感が平成を現しているのでしょうか。31年という期間を割って前半中盤後半とそれぞれの期間にティーンとして、社会人として、高齢者として生きた人たちのそれぞれに平成という時代の空気感がありそうです。


 ここに平成8年(1996年)2月の10日ごろからウェブ上に書かれてきた日記があります。ウェブ日記というスタイルはその当時、結構な数の人たちが書いていて、後のblogだったり今のSNSといったものの先駆として、自分たちの思いや意見を世の中にアピールする場として機能してました。ここに紹介する「日刊リウイチ」もそんなウエブ日記のひとつです。スタート当時は別の名前でしたが後に改名、そして途切れることなく平成が次の元号に変わろうとしている今も続いています。というか続けているんです、わたしが。


 そんな日刊リウイチを振り返ってみると、平成8年2月から平成31年4月(予定)まで23年間、平成という時代の実に76%、4分の3以上をカバーして書き続けられていることになります。それだけの期間に及んで毎日の出来事が書き続けられているのです。読み返せば、平成という時代のうちの結構な期間に何が起こっていたのか、何が流行っていたのかを、わたしという極めて私的な人間の視点からではありますが、振り返ることができるのです。


 それは面白いのでしょうか。ただの個人の雑記ですから興味がない人にはさっぱり面白くないでしょう。ただ、読んだ本とか見たアニメとか映画とか、食べたものとか政治や社会の動きなども綴られているからそれらを俯瞰してみた時、それぞれの時間の空気感といものが薄くはあってもなんとなく、漂ってくるのではないでしょうか。平成が終わろうとしている今、改めて平成を振り返ろうとする上で、こうした個人の雑記もちょっとばかりはお役に立てるかもしれません。


 それならと、平成8年(1996年)2月から始まり最近までで276カ月とかに及ぶ「日刊リウイチ」を読み返してみて、そこに書かれてあることを拾って紹介してくことにしたいと思います。誰と会ったか。何を読んだか。どんなアニメを見たのか。着た服に食べたご飯に起こった事件に政治や経済の動きなども、決して俯瞰的ではありませんが狭い場所からのぞき見て、当時の空気感に迫ってみたいです。何しろ膨大ですから、歩みは遅く平成のうちに23年分を振り返ることはかなわないかもしれませんが、私事ながら、希望退職という名のリストラという事情から時間にゆとりがでまくってしまう身であることですし、それなりに頑張って拾ってまとめてみたいと考えています。


 お付き合いください。

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