「好きです」と告白して、「自分は○○な人が好きだ」と返されたら、まず困惑するであろう。自分がその基準をクリアしているのか、それともアウトなのか気になるからだ。本作のシチュエーションはだいたいそんな感じなのだが、問題の基準がおかしいのが問題である。
好きな男子に勇気を出して告白する女子。その勇気に応えるべく、足フェチであることをカミングアウトする男子。相手のことを少しは考えていただきたいが、100%誠意なのでどうしようもない。足がいいのか人がいいのかと、その後も話は一進一退しながら、最終的には付き合ってみることの合理性に着地して、まとまったのになんとも不思議な気分である。
常人ならば足が竦むところを、しっかりと立って足を付けた、彼女さんの頑張りは応援したいものである。