第11話突然の訪問者
先ほど買った鎧と槍を置きに来たら珍しい来客が居た。
「あれ?親方様どういたしました?」
そう、珍しい来客とは織田信行だったのだ。
「あ、勝家。帰って来ていたのね。今日は姉様に呼ばれたから来たんだけどついでにあなたの顔でも見てこうと思って」
「ああ、そうだったんですか。先に言っておいてくれればおもてなしもできましたのに・・・」
「いいのよ。私だって急に呼ばれたから何も持ってきちゃ居ないわ。あら、あなたの後ろに居る人って前回あった時に連れて居た子よね?そういえば名前を聞いてなかったわ。それと勝家との関係も聞かせて貰おうかしら。」
信行様は笑っていた。
「信行様!こいつとはそういう関係では・・・」
勝家さんは照れていた。
そういい勝家さんはあれやこれやと言って誤魔化していた。
「あの~。名前を言わせて貰いたいんですけど・・・」
「ん?ああ、すまない。取り乱していた。」
そういい勝家さんは黙ったのだがぐちぐち小さい声で言っていた。
「今回で二度目ですね。信行様。私は渡辺新鬼です。それと勝家さんとの関係は信長様の命により勝家さんの下で働きつつ色々と学べと言われてる訳で決して変な関係では・・・」
「あら、そうなの?勝家がつきっきりだからてっきりそういう関係じゃないかな~と思ってたのだけど残念だったわ。あ、見た感じ勝家と一緒に暮らしてるでしょ!大変ねぇ~勝家は寝相は悪いし寝ればはだけるししかも一杯食うし、そんで胸も大きいし・・・」
信行様もぐちぐち言っていた。
最後のは完全に私怨な気がするけども・・・
「って!信行様!自分の寝てる光景を見たことがあったんですか!?」
「当然!というか私の家臣間では有名で暇であれば全員一度は見たことあるわ。というか今まで見られてないと思ってたの?」
「はい・・・てっきり誰も見てないとしか・・・」
「そんな訳ないじゃない。あ、そういえば新鬼はこの後暇なの?ちょっと話があるのだけど」
信行様は笑いながら聞いてきた。
もちろん今は鎧と槍を置いてすぐに出かけるはずだった。
暇かどうかと言えば暇ではない
「信行様、お誘いはありがたいのですが今は用事があるため今回はお断りしたいのですが・・・」
信行様はキョトンとした。
てっきり暇だと思っていたのだろう。
「えー。まぁしょうがないか。用事があるのなら。それじゃ私は帰るとしようかな。勝家の顔と新鬼の顔も見たし」
そうすると帰ろうとする信行様を勝家さんが引き止めた。
「あ!待ってください!信行様!時間が時間なのでお昼食べていきませんか?」
「ん。そういえばそうね。じゃあ久しぶりに勝家と食べようかしら。今回は新鬼も一緒に」
こうして信行様と一緒にご飯を食べることになった。
刀はご飯の後になりそうだ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます