このところの、作者さまの盗作被害騒動に誘発されて読み返していたところです。公開当時はレビューを書いていませんでしたが、再読させていただきますと、やはり面白いですね・・・新鮮な気持ちで味わっております。
個人的には「レジェンド・インタビュー」の部分が特に好きです。
サブタイトルも秀逸ですね。「ペニス譲りの礼儀」、「ペニスの使命」とか、普通にいろいろ突っ込みたくなるところですが、取材者であるライターとの会話はいたって真面目な雰囲気なんですよね。
「勃起し続ける男」は存在自体がシモネタの権化のようでありながら、そのキャラクターは高潔で理知的、物腰やわらかく厳かで、取材者側が畏怖と尊敬の念を抱くあたりにきゅんとしました。取材を続けるうちに、彼らの対峙はやがて心理戦的な緊迫を帯びてゆくところも見どころです。
「ペニスのカリスマ」のことを、もっと知りたくなってしまいますね。謎は解き明かされるのでしょうか・・・?
つづきを楽しみにしております。