第10話 ましてフ○ラなどとんでもない

Q.あなたと是非交渉したいという女性や、サードジェンダーが後を絶たないと聞いているが?



A.確かにその事実はある。わたしとしてもそのオファーに応えるだけの欲望は常備しているつもりだ。


 しかし有り難い申し出だが、先程の理由と責任を取れないためにお断りをする。

 従ってわたしの今の天敵は女性器、あるいはオナホだ。

 ましてフェラなどとんでもない――。



Q.しかしその発言はあなたのフォロワーを悲しませるような意見ではないだろうか?



A.わたしのペニスは誰か一個人のものではない。既に神格を得ているため、公人に近いものといえる。

 わたしのペニスは、遠隔的には既にSPに守られている。このようにわたしのペニスは、もはや要人警護となる対象だ。


 また、わたしのペニスに抱かれたいという女やサードジェンダーの連中の中には、アンチ派によるボッキズム妨害の策略も含まれていると、わたしはつい邪推をしてしまう。


 わたしには液体を出すということが、おしっこ以外に考えられない。カウパーですら惜しいくらいだ。



Q.肛門からも出るだろう?



A.ただのウンコをリキッドタイプとしてカテゴライズしてよいのだろうか?



Q.下痢であれば液体も含まれるだろう。



A.なるほど、そこはキミの意見に賛同しよう。



Q.ところでアナルは天敵ではないのか?



A.天敵だ。



Q.どのように天敵なのか?



A.時間だ。



――アナルに対する追求の迫る中、とうとうマックス調査特番に向けた直前準備の時間となってしまい、わたしの取材は一旦、幕を降ろした。

 しかし、この弱点公表は放送で流れているため、当然、アンチ派も多く傍聴しているであるものとなった。


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