俺は最恐だ!
俺は人間で無くニンゲンになった。
「ファニ達、まだできるな。」
「うん!」
「ええ!」
「全力!」
これから俺達が行うのは俺の物語から俺達の物語にする為の儀式。
「死合おうか![
レイの精霊としての技、そしてチェシルから引き継いだ魔の力、それらを引き出す。
そのイメージの形はファニ。精一杯生き全力で喜怒哀楽の感情を表に出す。純情無垢にして恐ろしき表裏一体の何物にも染まる残酷さを創造しろ!
「俺は最恐だ。」
そうであれ、それが自分の目指す姿とあの時のようにニンゲンのままに造り上げろ。
「主人、私は主人の相棒だよ![最小魔王・一丸魔王軍]」
「こちらも本気で行きます。[魔憲・草生姫]」
「我が主人、[水]」
ファニは自分が持てる最強をその身を数億の細胞に変化させそれを互いが一つの意思で動かすことでロレンの目指す力に最も近い姿となった。絶対なる不完全、そう言うにふさわしい生物の本能を引き出した。
チェシルは今までの経験を一つにし精霊形態になり草花のドレスを見に纏う。ファニとは違いある一定の完成度を持ちながら不完全さが感じられる生命の系譜の姿。まるで美しく整えられたキャンバスにほんの一つの騙し絵を入れたどこか秘密を持つ人物を思わせた。
レイは自分の極めし礎に自分の色を織り混ぜる。完結にして終わり無し。陶磁器の如き土塊から造っては割ってを繰り返す、脆くも力強い土台を築き上げた。
「「「「この勝負、死ぬ気で生きる!」」」」
俺達のココロを一つに
身体を本能で振り抜く。
全身全霊を身をもって証明する為に
戦いは加速する
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます