閑話 小さい男の子ってよく女装させられるよね。(涙)

「レディーズアンドニューハーフ!さあロレンの女装コンテストの開催だぜ。ヒャッハー!!」


司会ラルにて始まってしまった、ロレン女装コンテスト。参加者は母アンネ、ビアンカ、レナ、ミーナの4人だ。審査員はマッコリとスワンヌ、スフィンクス、ファニ、チェシルの持ち点20である。


「エントリーNo1ビアンカ作村娘だ!」


目の前にあったカーテンが開く。


ロレンは三角巾を被ってスカートにエプロンを着せられていた。


「「「「かわいい!」」」」


ロレンを揉みくちゃにするラル以外の女性陣。


「さあさあビアンカ選手コンセプトをどうぞ。」


「コンセプトはロレンの可愛らしさとお転婆さを前面に押し出すために少し砂の着いたものを着せたわ。」


「さあ皆さん採点は?」


パネルを上げるマッコリたち。


マッコリ15点

スワンヌ16点

スフィンクス16点

ファニ14点

チェシル13点


合計74点


「さあ皆さんまずは様子見と言ったところか!」


「次は私の番よ。(子供の可愛いさを引き出せるのは親と相場が決まっているんだよ。)」


母もとい般若の番である。カーテンが閉じて着替えさせられるロレン。


「エントリーNo 2アンネ作Ohベイビー。」


カーテンが開く。


ロレンは赤ちゃんの服を着せられ髪を結ばれていた。


「アンネ、コンセプトを!」


「コンセプトはよだれかけと髪を結んだことでロレンのぷるぷるお肌を目立たせた保護欲をそそるスタイル!」


母アンネがコンセプトを話している隙に色々やっている子供達がいた。


「はーいロレン。お姉ちゃんでちゅよ。」


(謎の声S:ビアンカ!お前は姉御キャラなはず。崩壊している。今なら間に合う欲望を捨てろぉぉぉ!)


謎の声Sの叫びも虚しくビアンカは崩壊する。


「ビアンカ姉さん。」


「なあにロレンお菓子食べたいでちゅか?」


「ダーメビアンカちゃん。ロレン君は私がお菓子食べさせてあげるんだから。はいロレン君クッキーだよあーん。」


(謎の声S:ちょっと待て!ミーナまでキャラ崩壊だと、いやまだお姉さんキャラだから崩壊してないか?でも行き過ぎてるぞ!)


謎の声S、彼の声はラルにしか届かない。


「全く。ロレンが困ってるでしょうミーナ、ビアンカ。」


「何よレナ大人ぶっちゃって。」


「そうだね。レナちゃんもこんなに可愛いロレン君と遊びたく無いの?」


「私だって遊びたい。でも後ろにいる母さんの方が、もっと遊びたそうだよ。」


ビアンカとミーナは壊れたおもちゃのように首を後ろに向ける。


「ビアンカ、ミーナちゃん。ロレンにそれを着せたのは私よ。(提案者差し置いてナニやってんだ。)」


ちーん(仏壇のアレ)


(謎の声S:ラルさん採点お願いします。)


「さあ皆さん採点をお願いします。」


マッコリ14点

スワンヌ14点

スフィンクス19点

ファニ12点

チェシル16点


合計75点


「合計75点。ビアンカを上回りましたがスフィンクスさんがかなりの高得点を出しております。スフィンクスさん理由のほどお願いします。」


「私は治療神であり同時に地母神でもある。故にそそられた。」


「はいでは次に行きましょう。エントリーNo 3レナ作バットボーイッシュ。」


ロレンはピンク色のキャップ帽を被せられ後ろで髪を結び、ピンクのスカジャンを着ていた。


「燃えろ私の中の何か!」


「研ぎ澄ませ私の中の何か!(穿て我が内の秘めたる何か!)」


「吠える私の中の何か!」


「母さんたちナニ言ってるの?」


(謎の声S:うおおお煌めけそしてロレンに届け!俺の声!ロレン、ツッコムんじゃない。作者が著作権保護法で捕まっちまう!)


謎の声S必死の叫び。


「ごめん何でもない。」


そんな声が届いたのかロレンは追求するのをやめた。


「じゃあ採点行きますぜ!」


マッコリ17点

スワンヌ18点

スフィンクス14点

ファニ18点

チェシル16点


合計83点


「3人の高得点により圧倒的なトップに躍り出たレナ選手。」


「当然。」


冷静に淡々と事実だと語るレナ。


「そして最後はエントリーNo4ミーナ作天使。」


ロレンは白のキルトを着て羽を背中にあしらわれ髪を天使の輪っか風に編まれ、両サイドツインテールという大胆な女装をさせられた。


全員言葉を失った。


採点ボードが勝手に上がる。


全員100点


合計500点


限界突破した。しかしロレンはもう2度としたくないと思った。だってカッコいい方が好きだもん。

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