スライムデオキシリボ〜螺旋を解明せよ〜
プロローグ
あれから一週間。
今日もロレンは父との訓練に精を出していた。
「ロレン頑張れ後5分ちょっとだぞ。」
「うん頑張る。」
ロレンは影ロレン6人と相手をしていた。
影ロレンの内2人が右拳で左右に攻撃をして、更に2人が正面と背後に回し蹴りを最後の2人は1人がもう1人の影ロレンを投げ、空中で頭に向かって蹴りを入れた。
ロレンは左右の攻撃を手を伸ばして威力がでる前に威勢を殺し、すぐさま手を引きベクトルを少しずらしてこちらに来る回し蹴りに対する防御に使う。頭上からの奇襲は頭に当たる直前に首を猫背にし避けて後ろの影ロレンをぶつける。さらに前方2体重なっている影ロレンを蹴り上げ余った影ロレンに向かい正拳突きを仕掛ける。
影ロレン達は倒れこそするがその体力は無尽蔵、すぐに立ち上がりロレンに再度連携攻撃を仕掛ける。
影ロレンは四方八方に散らばりロレンを囲むようにしつつ、内一体が攻撃を仕掛け個人格闘戦に持ち込まれた。
影ロレンは手を真っ直ぐにして擦るようにロレンの目を攻撃してきた。
ロレンは思わず後ろに下がるが後ろに回り込んでいた影ロレンから背中の心臓部に正拳突きを食らう。
ドスッ
ロレンの左膝に鈍い痛みが走った。だがロレンはそこには見向きもせずに後方影ロレンに肘打ちを前方の影ロレンには鳩尾に正拳突きを所謂空手の正拳突きの容量で2体に攻撃をした。
次にロレンは痛みの走った向きから打った位置を予測してさらにそこから自分ならどう動くかを考える。
パシッ
ロレンは自分の背中に当たりそうになっていた石を取った。そして素早く投げ返す。
影ロレンの眉間に当たる。
「そこまで!」
父が辞めの合図をした。
「ふう終わったあ。」
「よく2時間も戦闘できたな。上出来だ。」
父が訓練のときに褒めるのは珍しかった。
「やったあ!」
そんな父から褒められたロレンは嬉しさが最高点に達していた。
「今度はファニも交えてやるか。」
「うん。」
「あとそうそう、明日には兄貴が来るらしいから聞きたいこととか考えとけよ。」
「本当!」
待ちに待った叔父、ユウイチが明日来る。
ユウイチの知識によってロレンとファニが更なる成長を迎える転機となるのだが、今この時のロレンはそうなることを微塵も思っていなかった。
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