発見

マライア王国歴6440年

とある田舎の名も無き山村にて奇妙な魂を持った衰弱しきっていた5歳程の少年が見つかった。少年を見捨てる事の出来なかった山村の村人たちは近所で有名な牧場を経営していて孤児を引き取ったりもしているという夫婦に育ててもらうことにした。少年の名はロレンと名付けられた。


それは、その子を拾った夫婦もその子自身も気付かない些細な事、しかしその奇妙な魂は明らかに幼子の魂とは異なっていた。


話は変わるがこの世界では5歳になると

《世界の祝福》と呼ばれるものが起こる。《世界の祝福》とは、世界そのものが5歳の子供に主人になれる種族を決めるもので大抵は遺伝で決まるが稀に先祖で発現しなかったものが生まれる。


そのため、各国の王族と貴族は躍起になって

良い種族の主人にさせるべく縁談を持ち込む。当然、光あれば闇があるように不人気の物もある。


このロレンには最も不人気の種族たる

《スライムの祝福》であった。





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