閑話、最後の最後 ♡
土の日の午後1時、私は
新婚ほやほやのリア充一家には近づきたくないんだけど大事な用事があるんだから仕方がない。
ノッカーを鳴らして声をかける。
「こんちわ~、私がきたよ~」
しばらく待つとメガネの似合うメイドが出てきた。
元々アリーヤの侍女だった人で嫁いだアリーヤを追って屋敷に就職をしたとっても忠誠心が高い人だ。
「いらっしゃいませ、スティファニー様。申し訳ございませんが、只今ご主人様達は不在です。」
「知ってるよ、でもラストちゃんは居るでしょ?気配あるし」
そう言った途端、メガネの奥の
「申し訳ございませんが、本日はお引き取りを・・・」
メイドの言葉を最後まで聞かず屋内に滑り込んで首にビシッと手刀を叩き込む
「…痛いです、何をなさるのですか?」
・・・あれ?気絶しなかったじゃない!・・・マンガのウソつき!
「〈
…そういう事にしておいて下さい。
眠ってしまったメイドさんをそのままにしておくのはよろしくないのでソファーに寝かせておく。
物音を聞きつけたのか2階から色欲の魔王ラストが下りてきた。
「お久しぶりですねスティファニー様。我が家のメイドに乱暴するとはどういう了見ですか?」
「とぼけなくてもいいよ、魔王。スギルとアリーヤを誘惑して上手い事やってるのは最初から知ってるからね?」
「あら?2ヶ月も時間が空いたのは何故かしら?」
「あの時は、全く勝てる気がしなかったからね…今の私なら色欲にだって負けないよ!」
「なら、抵抗してみなさい!〈テンプテーション〉」
ピンク色の光線が私に当たるけどそんなもの効かな・・・(ズキューン♡)
「・・・はにゃ~ん♡」
頭の中がH♡、H♡H♡H♡・・・
「あらあら、はしたなく涎を垂らしちゃって♥たーっぷり可愛がってあげるわ♥」
動くこともままならなくなった私を
♡♥♡♥
寝室に移動し棒立ちになったままの私にラストがキスをしながら絡みついてきた。
ますます頭がボーっとしてくる。
胸を揉みしだかれスカートに手を入れられても無抵抗に愛撫をされ続けるしかない。
手が腰の辺りにきたらラストがにやりと微笑んだ。
「ずいぶんとエッチな下着を穿いてるのね?」
そう言ってスルリとパンツの紐を引き始めた。
「やぁぁ、だめぇ…」
涙をぽろぽろ流す私を見て
一切抵抗できずフワッとした感触と共に片側の紐が完全に解けてパンツは膝までズリ落ちてしまった。
「はぁはぁ、もうダメ堪らないわ!イタダキます♥」
ドンッとベッドに押し倒されて精気を搾取するために快感を与え続けられる。
「あ♡ ああ、あああああ♡♡♡」
絶えぬ嬌声と湿った音が1時間ほど続いて・・・今、敗者はぐったりとしている。
部屋の中は、お互いの体臭と体液が混ざり合い甘酸っぱい匂いで満たされていた。
「しょ、しょんな・・・
「たーっぷり楽しませてもらったわ♡ご馳走様、
私は、余裕たっぷりにラストにお礼を言う。
あ、シッポは実際に食べちゃったわけじゃなくペロペロしただけだよ?
サキュバスの弱点はシッポと決まってるもんね♪(薄い本調べ)
「なんで・・・?」
「簡単なことよ、私の紐パンをエロいって思ったでしょ?引っ張らずにはいられなかったでしょ?」
「それが・・・なんなの?」
「貴女は、色欲の魔王なのに私に誘惑されて魅了されたんだよ♡」
正に、猿も木から落ちる。・・・雪女が凍死するみたいな恥ずかしい状況だよ。
「くッ!なんて屈辱!」っと体中ベタベタになったラストが悔しそうに呻いた。
「じゃ、色欲の能力は封印させてもらうからね。」
二度と解けないように厳重に色欲を封印した。・・・ちょっと勿体ないけど仕方ないね。
この能力は、放置しておくと危ないから。
残ったのは貧弱でか弱いサキュバスの女の子で悪い事はもうできなさそうだった。
「今度こそスギル達と末永く爆発してね♪」
「ちくしょう!バカっぽい見た目に騙されたわ!」
むぅー、バカっぽいとは失礼だな~ラストちゃんは、可愛いから許すけど…
浄化して着替えたらお暇しましょうかね。
一応、1階に戻って眠っているメイドさんの瞳孔を確認したらハート型じゃなくなってるから大丈夫だね。魔法を解除したから程なく目覚めるだろう。
スギル達の方も魅了状態が解除されてるはずだ。
ふぅ・・・いい仕事したよ私。
気持ち良くなった上で敵も倒せるなんて最高だね♪
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