おまけ
能力者名鑑と元ネタ紹介 第一部編
日野かずい
『オーバージョイド』
属性――『星』
能力――未来予知
・未来の事象を映像として脳内に想起させる。
あくまでもかずい自身の見る未来の事象を先取りするだけであるので、自分に関りのない他人の未来などは見られない。
集中して使えば十五分程の未来まで見通せるが、動きながらでは二、三秒が限界。
・『Overjoyed』
グレイテストシンガー、スティーヴィー・ワンダーのシングルから。
色いろな人がカバーしているけど、作者はやっぱりオリジナルが好き。
かずい→嘉瑞→
奥月衛
『サマー・タイム』
属性――『海』
能力――湿度操作
・対象範囲内(最大で教室一つ分ほど)の空気中の湿度を自由に操作する能力。
湿度を100近い状態に保った上で一気に下げれば、絞り出された水分子が霧を形成する。
・『Summer Time』
ジョージ・ガーシュウィン作曲のピアノナンバー。
もとはオペラのためのアリアだったが、ジャズアレンジがカッコいい。茹だるような真夏日に、海の近くのカフェテラスで、色みの濃いフルーツカクテルを片手にアンニュイな午後……。一瞬でそこまで妄想させる程、曲にイメージ力がある。
御子柴藍
『シェイク・ファー・ハンズ』
属性――『霊』
能力――思考伝達
・藍と他人の精神をリンクさせる能力。
思考だけでなく感覚作用も共有できる、かなり強力な『力』。
離れた相手に対しては正確な場所が分かっていないと使えないが、それさえ分かっていれば学校の敷地内ならどこにでも『繋ぐ』ことができる。
・『Shake Far Hands』
これだけは唯一、作者の造語。
元ネタは熊倉裕一の漫画『King of Bandit JING』bottle4のコラムから。
以下抜粋
『ハイハット族はその厳格な律法により単語をきっちり212個しか憶えることを許されていない。(中略)そのために少しでも複雑な内容の言葉は手持ちの単語で言い換えて補っている。
例えば「演説」は「深く歌う」と言い換えるし、「収穫」は「泣いて切る」と表現する。
そして「愛し合う」は「遠い腕を結ぶ」といった具合だ』
深山しずり
『サー・デューク』
属性――『肉』
能力――鬼人召喚
・自身の体を媒介に強力な鬼の体の一部を召喚する能力。
この時、召喚した鬼の重量を支えるため、能力者であるしずり本人の体重も相応に(これ以降の記述は全て黒塗りされている)
・『Sir Duke』
こちらもスティーヴィー・ワンダーのシングルから。当時のスティーヴィー最大のヒット曲だが、日本ではホンダのCMソングとしても有名。
カラオケで歌おうと思うと絶対に舌が回らない。
真柴紫乃
『マイ・ベスト・フレンド』
属性――『森』
能力――動物支配
・一メートル程までの大きさの動物を操る能力。
ただし、生存本能に反する命令や身体の構造上できない動作まではさせられない。
一度に操ることができるのは一匹まで。
『You`re My Best Friend』
・ロックのレジェンド、クイーンのシングルから。
愛多き人、フレディ・マーキュリーにとってのベスト・フレンドとは一体誰であったのか。妄想が尽きない。
柏木優香
『ヴィルヘルム・テル』
属性――『星』
能力――万象同化
・自身の存在とあらゆる物質を同化させ、操ることができる能力。
同化させる身体の範囲に応じて操れる質量も上下する。
作中での使用法の他、眼や耳などを別のものに同化させ感覚作用を伸長するなど、汎用性は極めて高い。
・『Willhelm Tell』
フリードリヒ・フォン・シラーの戯曲。
『ウィリアム・テル序曲』の名前の通りがあまりに良すぎる。何故この曲の第4部が日本の運動会の定番曲となったのか、『チコちゃんに叱られる』で取り上げてくれないものかと期待している。
市村杏子
『ラブ・アクチュアリ』
属性――『森』
能力――傀儡操紙
・紙を操る能力。
杏子が紙と認識したものなら何でも操れる。枚数は無制限。
一枚一枚を操る分にはかなり精密な動きができるが、群体として操る場合には単純な命令しかできない。
・『Love Actually』
リチャード・カーティス監督のロマンス・コメディ映画。十通りのストーリーが並列に進行するグランドホテル方式で、ちゃんと見ようと思ったら覚悟が必要。
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