それでいい。

それでいい。

2番目でいい。

何も考えなくてもいいから。

２番目でいい。

前の人を見て歩けるから。

２番目でいい。

人の失敗や成功を見ながら

その成功を喜ぶ人も、失敗を笑う人たちも見ずに

進めるから。

２番目でいい。

昔の偉い人が言っていたから。

「石橋を叩いて渡る」って。

そういうことでしょ？

２番目でいい。

負けて悔しいって特に意味もなく

勝手に目的を作ってくれるから。

２番目でいい。

下に同情しなくてもいいから。

２番目でいい。

誰にも見られずに、誰かに見られていたいから。

２番目で…いい…。

…。

なんで？

別に１番が嫌いなわけでもない。

別に１番が好きなわけでもないけど。

何をしたいかわからない。

何をするのが良いのかもわからない。

だから別に２番目でいい。

誰からも期待されて、見続けられて、

そんなことなら２番目でいい。

みんな、みんなの前で発表してねって。

自分のできる力を出し切って、恥ずかしい心を捨て去りながら

身を削る思いで言葉を選んでしゃべっても。

どの発表がよかったかなって。

結局普段よくしゃべってる人がよくしゃべる人に入れて

仲間が多い人が得するなんてことになるなら。

どんなに心臓が動いても。

どんなに笑顔を作っても。

どんなに心で笑っても。

どんなに努力をしていても…。

結局それがそうならば。

いい。

１番なんて目指さなくていい。

１番じゃなくていい。

そう、別に。

結局わたしは。

１００人の中の一人

１，０００人の中の一人

１万、１００万、…、何億人かの中の一人

下を見なくても上がいる。

上を見なくても下がいる。

自分を見なくていい。

2番目でいい。

私は２番目でいい。

そう、２番目でいいから。

…。

ちがうよ。

ねぇ。

だれか。

誰か何か言ってよ。

ねぇ。

２番目でもいいんでしょ。

ねぇ、だれか気づいてよ。

ここにいるんだよ。

ねぇ…

別に。何かしたいわけでもない

何かあるわけでもないんだよ？

目標がないとだめってさ。

私一人で目標何てできないんだよ。

２番目にいればだれか見てくれるかなって。

気づいてくれるかなって。

どんなにいじめにあっても。

どんなに周りに絶縁されても。

どんなに周りに気持ち悪がられても。

ここに居れればきっと何かあるかなって。

希望があったんだよ。

でも、そう。

そういうことなら。

誰もそれを否定しないのなら。

違うと気づいても。

誰もそれを正してくれないのなら。

私は２番目でいい。

何も考えずに生きて、前の人を見ながら歩く。

まわりの成功の喜びも、失敗の悲しみに目もくれず。

前の人が渡る橋をただ選んで。

私は２番目でいい。

１番の人に追いつかない程度に追いつくなんて

単純で単調な目標を持ちながら。

非難の目を浴びながら、下を見ずに上に行かず。

ただただそこにとどまり続ける。

私は２番目でいい。

どんなに努力して、１番目を目指し

ルールや縛り、暗黙の了解、出来レース。

そんなことに対して嫌な思いをするのならば。

私は２番目でいい。

ただただ生きて。

ただただ自信がなくて。

話す相手がいない。

そんな２番目でいいから。

だから…。

たすけて。