名作短編小説

 宮野さんからの紹介で拝読した。

 3年前、僕が高校でホッケーをしないという決断をしたのは「あのメンバーでやるホッケー」が楽しかったからだ。そんな過去を思い出した。

 本作では、回想的な叙法が用いられている。これが心の舞台である過去と、それを思い出している現在の差をしっかりと映し出しており、その差にノスタルジーを感じる。高校生らしく簡易な言葉でのべるならば、「めっちゃエモい」ので在る。
 この、「エモさ」を感じさせる文章を明確に取り上げて解説したいところであるが、ここはネタバレを控える為、そうしない。しかし、そうしたいと思うほどに、この作品は素晴らしいのだ。

 最後に、普段なら明確に思い返すことの無かった想いを、3年ぶりに感じさせてくれたことを感謝したい。有難う。