第3話 冒険者登録

ギルドの中に入ると冒険者と思われる人達が僕を一斉に見てきた。


僕は怖いと思いつつもカウンターの所までサササと行った。

「依頼達成報告でしょうか?それとも冒険者登録でしょうか?」

カウンターに行くとそう聞いてきたのは、まだ20歳くらいと思われる若い美人の人だった。

美しいな、と思いつつも僕は言った。

「冒険者登録です」

「なら自己紹介しますね。私の名前はフランです。お見知りおきを。

で登録にあたってですが、冒険者について説明は必要ですか?」

「必要です」

「なら説明しますね。まずランクですがAからFまであります。そして依頼をこなしていくとランクが上がります」

とずーっと説明が続いて終わったのは1時間後だった......。


「これで説明は終わりました。何か質問はありませんか?」

疲れたと思いつつも応えた。

「ありません」

「ならやっと手続きに入れますね。これに職業とかを書いてください。書きたくないところがあったら書かなくていいですよ」

そう言いながらフランさんは紙とペンを持ってきた。

記入欄は職業となめ以外書かなかった。そして渡すとフランさんは固まっていた。

「? どうしたんですか?」

すると引き攣らせながら聞いてきた。

「ほ、本当に冒険者になるんですか?」

「なりますよ?」

何を当たり前な事を聞いてきているんだろう?

「生産職ですよね?正直、魔導服職人なので戦えないと思うのですが..... 。

それでもなりますか?」

「はい、絶対になります!」

そう言うと、諦めた顔で、

「そうですか......。なら止めませんよ。だけど絶対に死なないでくださいね?

絶対にですよ」

わかりましたと言わないとならせて貰えないような気がしたので僕は素直に返事をした。

「はい、わかりました」

するとフランさんは銅色のカードを渡しながら言ってきた。

「よかったですね、わかりましたと言っていなかったら渡さないつもりでしたよ。あとこれが、冒険者の証なので無くさないようにして下さいね」

それを聞いて内心ヒヤヒヤしながら言った。

「ありがとうございました」

そう言いギルドから出ようとしたがガラの悪い三人組が出てきていった。


「ツラ貸しな」


えぇー!マジでテンプレてあるんだー。と現実逃避するのであった。

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