無理《ながれ》に行き交う自由

永遠に咲き誇る花は無いが

咲かないよりはマシだろう


腐った人間にも血は流れている

だから最期くらいは華々しく散ってくれ


此処ら一帯に咲いている

紅い紅い 彼岸の花のように―――…


―――――――


其れは祈りでもある。


「負けないでくれ」

「乗り越えてくれ」


言葉に出来ない想いを乗せる場所


此の刃を手にした時から

祈りの声は増え続けている


手放せる時は来るのだろうか

気休めにも成らない言葉の羅列で


雑に美化しただけの、止まぬ悪夢を


───────


嗚呼、今日も栄えている。


雪の聲

花の愛

月の涙

風の彩


十二の暦

戯れる季節

滴る夜の綻び

流水の別れ際


全てが只、息づいている。

見えもしない時間を追い掛けて


馴染まないものを淘汰していく

見えもしない何かに怯えながら


───────

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