第2話厨二病

何かがおかしい……

まぁ、いいか、

横断歩道を通る瞬間


脳裏にある映像が浮かび上がる

大きな音と共に視界が揺れる映像


一瞬体が固まる

その瞬間目と鼻の先を赤い自動車が猛スピードで通り過ぎてった……

「怖っっ」

後ちょっとで激突してたぞ、おい、


車の運転手が出てくる

「すみません、大丈夫でしたか?」

若い女性が話しかけてくる

「あ、えっと、大丈夫っすよ」

「でも、服もこんなに汚れて……」

「これは元から……」なんで制服は汚れていたんだ?

家を出る時までは汚れてないかったはず

電車に乗って降りる所までは、


それから、色々あって病院行かされて、怪我とかはなかった、

学校にも、連絡がいって今日のところは家に帰っていいことになった

(やけに人が多いな、今日)


家で、 ベットの上に横になって考える

なんだったのだろう?

あの時に見えたあの映像は……

予知夢?けど起きていた

白昼夢の予知夢?


ガシャッ、バタン、ドタドタ、

「お兄ちゃん大丈夫?」

妹 涼香に飛びつかれ……てない?


ガシャッ、バタン、ドタドタ、

「お兄ちゃん大丈夫?」

妹 涼香に飛びつかれた、確実に


まただ、

「お兄ちゃんが事故にあったって聞いて…」

デジャブ?

「私、ほんとに心配で…」妹に抱きつかれ押し倒される

一体これは、

「怪我とかはない?」

なんだったのだろ?

「お兄ちゃん!!」

それともこれは夢か?

「お兄ちゃんってば」

「え、あ、どした?」

「怪我はない?」

「あー大丈夫」


あった事を全部話す。未来が見えたのも含めて

「へぇ〜未来が見えたんだ……大丈夫?やっぱ頭でも打ったんじゃ?」

「だから大丈夫だって、」

「ほんと?けどお兄ちゃん厨二病とかじゃないし…ただのサイコパスのドSなだけで…」

聞き捨てならない言葉が飛びうる中

夕飯の準備をしている傍らそんな話をする


ん、頭痛とともにある映像が見えてくる

人混みの中、

冷香の後ろに黒い服をした男がいるその手に銀色のナイフが光っていた…


「お兄ちゃん?大丈夫?…」

「大丈夫…じゃない」

急いで家を飛び出る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る