僕は彼女と

こつんと彼女が僕の肩に寄りかかる。

寝てしまったのかな、と思う。

僕はゆっくり立ち上がり、彼女をそっとベンチに寝かせた。


「ごめんね。」


あの色じゃない彼女の髪の毛を触りながら思う。


彼女は僕と一緒にいたいと言ってくれた。

それはほんとに嬉しくて、僕も同じ気持ちだった。

でも…彼女がそれで幸せだとはどうしても思えなかった。

彼女には僕のことなんか忘れて、前を向いて生きてほしい。

もうすぐ、日曜日になる。


君はずっと僕のことを見てくれてたね。

それがすごく、嬉しかったよ。

日曜日のこの場所で、僕は君と話して

自分のことを少しは好きになれたと思うよ、

ありがとう。


そっと教会のドアを開けて、僕はここを後にした。

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