まずタイトルでにやりとさせられる。わたしはもろに「その世代」である。 卓球大会の準優勝商品を好きな彼女にあげるために準優勝を狙う勇気と、阻止せんとするネコ娘(笑)、文香。 熱き戦いは、いかに自然に二番目になるか。エースをねらってはならない。 さぁ決勝戦で敗北を勝ち取るのはどちらか? 言葉選び、展開、オチ、どれも素晴らしい作品です。
この作品、タグはKAC2のみですが、一本の短編で、KAC1、KAC2、KAC3のお題を全て満たすという、とんでもないことを実現しています。それも、無理やり感は全く無く、「カクヨム3周年記念選手権」という枠を外しても、独立した一本の短編として十分面白い作品となっている完成度の高さです。「カクヨム3周年記念選手権」に参加されている方は、ぜひ、ご一読を。