13)ゆるっと他薦 番外編(作品紹介エッセイと絵本)

 わたし、卯年です。あ、計算するのはやめましょうね。←


 そのせいというわけでもないのですが、なんとなく『うさぎ』とつくものに反応しやすいです。むかしつかっていたペンネームにも『兎』の字が入ってました(どうでもいい)


 さて。こちらの他薦でもご紹介しました無月弟さんが最近はじめられたエッセイがありまして。

【影響を受けた作品達(エッセイ/作品紹介)】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889358104


 こちらでは、弟さんがこれまでに触れてきた『物語』を、いろいろと紹介してくださってます。

 その1作目が『子うさぎましろのお話』という絵本(文・佐々木たづ/絵・三好碩也)なのですが、今日図書館でみつけましてね。もちろん手にとりました。そしたらツボに入りました。笑


 ということで、まずはこちらでも簡単にあらすじをご紹介。


 白い子うさぎの『ましろ』は、サンタクロースのおじいさんからクリスマスに贈り物をもらいます。けれど、それだけでは足りずもっとなにか欲しくなってしまうんですね。


 そこで『ましろ』は、炭をからだにこすりつけ、べつのうさぎになりすますと、もう一度おじいさんに会いにいきます。おじいさんは『ましろ』のウソをすぐに見抜きますが、気づかないふりをして、小さな「たね」をひとつ『ましろ』にあげます。


 だけどその帰り道『ましろ』は、ある恐ろしいことに気づき、おじいさんにウソをついたことを深く悔やむことになります。そして、いろいろと考えて、おじいさんにもらった「たね」を神様に返そうと、雪を掘って掘って掘って――やっと顔を出した土の下に大切に埋めます。やがて春がきて「たね」は芽を出して――。



 これがねぇ……なんかもう、思った以上にかわいかった。素朴な絵も妙にツボで。


 テーマとしては「ウソ」と「罪悪感」と「許し」が描かれてるんですが、これも思った以上に深かった。「白」と「黒」のつかいかたとかね。単純なのに。単純だから。思わずうなってしまう。


 短いお話の、なんとも深くあたたかな余韻をくれる読了感か。なにかとても大切なものをもらったような気持ちになりました。


 おとなになってから読む絵本。いいものですよー。



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