第49話:一美が家を出て同棲

 2009年6月21日、家に帰ってきた、長女の一美が、ちょっと、お話がある

と言い、泰平と志保さんに、来月、家を出て、土日に、英会話教室をやっていると

、矢島泰造さんという、同じ、上智大学英文科の1つ上の先輩と同棲して、時期が

来たら、結婚したいと言った。それを聞いた、志保さんが、良かったわねと言い

、一度、実家にも連れてきて紹介して欲しいというと、結婚が決まったら、

そうしますと言い、7月1日に家を出ると言った。泰平が、経済的には、大丈夫

なのかというと、聞くと、一番問題は、その問題で、会社勤めをしたことが

ないので、彼は、貯金も少なく、家庭教師と、土日の英会話教室で、年収が

3~400万円で、実家に住んでるから、問題ないけれど、7月から、月6万円

のアパートに住んで、家を出るので、それが一番心配だと言った。


 一美の収入と合計しても600万円前後だと言った。食べれないことはないが

、子供が出来たら厳しいかも知れないと言った。でも、挑戦して頑張ってみる

のも良い人生経験かも知れないと志保さんが言った。そのため、結婚するために

、現在、時間が空くと、英語の翻訳、通訳、手紙のやりとりなど出来ると言う

ことで、多くの企業へ行き、就職活動をし始めたと教えてくれた。彼も、何とか

、普通の家庭を築きたいと思っていると話してくれた。ところで、一美の現在の

預金はいくらあるのかと聞くと、お父さんから借りた1千万円を入れて、

3500万円だと言い、彼の資産はと聞くと、300万円だと言った。


 その話を、聞いて、両親が、頑張りなさいと言って、送り出すことにした。

 そして、7月1日、一美が家を出来る日、朝食後、一美が、手をついて、

お世話になりましたと言って、頭を下げると、何かあったら、いつでも帰って

来て良いのよと、志保さんが声をかけると、一美が涙を流し、つられて、志保さん

も涙ぐんだ。お父さんから借りた1千万円は、何とかして返しますというので、

餞別として渡しておくから、大事に使えよと言って、送り出した。


 やがて、また、暑い夏となり、エアコンを効かせて、家の中に閉じこもる

生活が長く続いた。9月中旬から、外に出るようになり、10月下旬、八ヶ岳

の麓の清里郊外、東沢大橋に、義理の両親と4人で、紅葉に出かけ、あまりの

美しさに何枚も写真を撮って、諏訪湖の温泉ホテルに1泊して、湖畔を散歩して

、諏訪大社近くの有名な蕎麦屋さんに入り新そばを使った、天ぷら蕎麦セット

を食べたが、新そばの風味は最高で、関東では、食べられない味だった。

 そうして、家に帰ってきた。その後、11月初旬、アメリカ・ラスベガス

の年末バーゲンセールに、茜さんを誘うと、行ってみたいというので、

飛行機と宿を手配し、2009年12月11日出発と決まった。

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