第20話 平成最後…
平成最後の誕生日も終わった。
平成最大の出来事は、このアキレス腱断裂だ。
令和になってもまだ、松葉杖生活だ。
こんなはずじゃぁと思ってしまう。
元上司のお見舞いに
「平成のうちには、伺いたいと思います。」
と手紙を書いたが、それも叶わず、
お誕生日までには、伺いたいなと思っている。
仕事に復帰はしているが、思うように動けるわけではないので、
ほとんど電話での活動になる。
買い物も1人で出来るだけ行くようにしているが、
重い物は、運べない。
例えば、お米とか、油とか、ビールとか。
リュックが重いと後ろに倒れそうになる。
買えないのが、パンだった。
トレーとトングを片手で持つことは出来ない。
仮に持てても、パンは取れない。
残念ながら、袋に入ったパンしか買えない。
パン屋さんからは遠ざかっている。
松葉杖は、不安定だ。
掌をちょっとケガしてしまい、
松葉杖を掴むのが痛い時があった。
手の力が弱かったら、松葉杖生活は難しいのだと分かる。
この状態になって分かったのは、
ほとんどのスーパーには、車椅子が準備されているということ。
ただ、ほとんどが、カートの奥にたたんで置いてあり、
自分で出して広げるのは、無理な状況。
店員さんを探して頼むか、サービスカウンターに行くしかない。
唯一、マックスバリュは、車椅子の所に呼び出しのボタンがあり、
店員さんを呼べるようになっていた。
外食もしたいが、特に和食店は、
松葉杖には辛い階段や砂利道があり、
到底無理だ。
セルフのうどん屋も両手が使えないので無理だ。
仰々しい病院の松葉杖なので、
音もするし、周りの人はいやでも気づく。
お店の営業でも、キャスター付きの椅子で移動するのだが、
そもそもカウンターの中は狭い。
結局は、片手に松葉杖をついて移動する。
物は、1個ずつしか運べないので遅い。
お客さんが、
「いいよいいよ、ゆっくりで。」
とか、
「自分でやるよ。」
とか言って下さる。
ありがとうございます!
昨日、会社から復職命令書を出すために診断書を提出しろとメールがきた。
仕事復帰までの診断書を2通めとして提出したじゃないか。
ちょっとムッとして、
「2通目が復帰までの診断書で、それ以上の診断書はありません。会社の書式があるのなら、それを送って下さい。費用もかかるので、2度手間にならないように」
と返信すると、
病院のでいいから診断書をというのだ。
健保に出す傷病手当申請に必要な診断書を、先週頼んだが、
1週間後と言われているので、今週受け取る。
また、診断書を依頼すると、1週間後だ。
1度にしろよって感じだ。
医師も忙しいので、診療の途中では書けない。
まして、保険会社に提出するややこしい診断書などは、
時間もかかるし、診断書料も高かったりする。
余談だが、保険会社に提出する診断書の診断書料は、
保険から支払われる場合もあるので、聞いてみる必要はある。
交通事故などは、診断書料も格別に高い。
一律1万円とか出るはずだ。
今回の私の場合はどうなのか。
まだ、確認していないが、会社に提出する診断書の料金は、
間違いなく自己負担なわけで、
簡単に言うなよと思うわけ。
とにかく事務的な会社なので、復職命令書を出すには、診断書が必要というだけのこと。
同じ診断書なのだから、休職命令書と同じ診断書でいいじゃないかと思うが、
そこは融通が利かない。
今に始まったことではないが…
経理担当からは、給与がなかった月の社会保険料を振り込めときた。
無収入なのに?
給与が発生したら、相殺するものだと思っていたので
期限を切って、振り込めとくるとは思わなかった。
もちろん、無理なら相談には乗ってくれるだろうが…
こんな感じで、あと10日ちょっとで私の平成が終わる。
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