第27話:横浜にでかいマンション買うぞ

 電話で宿探して、その晩は、みなとみらいのインターコンチネンタルホテルを

2部屋予約し泊まった。夜景の素晴らしさに感動し都会でありながら落ち着いた

雰囲気で最高の景色、夜景でほれぼれしてしまった。寛太がおもわず、こんな所

に住みたいと本音を吐いた。夜景を見ながらの夕食と、朝食、その後の海辺の

散歩、本当に感動してしまった。


 羽田空港までバスで15分と近い様だ。翌日は契約したアパートへ行き、必要

なものを買い出しを手伝い、昼過ぎに終えて、寛太、好恵、幸夫が羽田空港行き

バスに乗り、千歳から苫小牧に帰った。その晩、幸夫が寛太に話があると2階の

部屋で話を聞いた。まず、幸夫が俺も2003年で76才にになる。金も十分で

きた。今の財産を使い切れねえと思う。だから、お前に俺の金を託すと言った。

 だから、その金を俺たちの家族のために有効に使ってくれと言った。言いたい

事はわかったと寛太が返事をし、次に寛太が、俺、横浜の町を初めて見て良い町

だと思った。だから、あの当たりにマンションを買い住みたくなったと言った。


すると、幸夫は、その考えも良いかも知れない、いつまでも北海道の田舎にいて

も仕方ないし、人が多すぎる大都会も息が詰まる。横浜の様な適度な都会が良い

と言い、鉄郎たちの世代は、その方が幸せかも知れないと、しみじみと言った。

 また、近いうちに鉄郎に会いに言った時に2-3泊して良さそうなマンション

を探してみると寛太が答えた。2003年も鉄郎の東大工学部情報工学科合格で、

幕を閉じ2004年になった。この頃には、幸夫は札幌のマンションで過ごす様

になった。金は寛太の口座に移していった。


 2004年6月に寛太は息子の鉄郎に会いに羽田から横浜駅で待ち合わせた。 

 昼食をとりながら港から近い所に大きなマンションを買いたいと思っていると

伝え不動産屋にも連絡してあると言い食事後、すぐに待ち合わせ場所へ行くと車

で迎えに来ていた。このあたりでは一番大きいマンションで横浜駅へ徒歩7分と

言い、マンションに着くと10階建てで広さが101平米、3LDKの大きさで

6人までは十分な広さに感じた。築5年で6380万円だと言った。とりあえず

抑えるとして、どの位、抑えられると聞くと不動産屋が1週間というので、それ

までに連絡すると約束し寛太の電話番号を教えた。その晩、みなとみらいのロイ

ヤルパークニッコーホテルに泊まり、朝食後、海辺を散歩して羽田行きのバスに

乗り、昼頃に千歳空港から札幌の幸夫さんがいるマンションに行き、買いたいと

思っているマンションの写真と地図を見せた。良いんじゃないかと言ってくれた。


 それでは、これを6180万円で購入しますと言い苫小牧へ帰った。翌日、

横浜の不動産屋に購入したい旨を伝えると関係書類を郵送すると言い2日後

届いて書類を作成しハンコを押して送りかえし作成した書類が届いたと連絡

があり指定の口座に入金し購入となった。と言っても実際に支払ったのは幸夫さ

んだった。翌日、買えたからと息子の鉄郎に言うと今借りてる賃貸マンションを

解約して住んで良いと伝えた。あんな広いマンションに一人かよ、寂しーな

と笑った。

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