第26話:投資教室と鉄郎の東大合格の快挙
そして、ゴールドメンバーが口コミで、どんどん増えてきた。シティバンクは、
何かにつけて、商品を出すのでシティの投資商品は面白いように売れていった。
しかしD証券は地味な営業で、あまり人気がなかった。ほとんどが株投資の助
言を求める客が多かった。特にシティバンクでは自社のチャイナファンドを強く
すすめていた。9月になりシティバンクの投資商品を幸夫も間接的にすすめて、
購入されるお客があると購入額に比例した100万円で1万円1%のキャッシュ
バックをもらえた。その後、成績が良いのでシティバンクから詳細は書けないが
毎年の様に接待を受け、翌年の2001年から東京で行われる勉強会にも寛太と
幸夫が招待されるようになり結局、投資の本格的勉強でなくて富裕層のたまり場、
社交場になってしまった。しかしそれでも、十分な報酬と知識を得られ、幸夫は
満足した。幸夫、寛太とも、2001年にHSBCチャイナファンドと1千万を
購入した。その後、頻繁に東京や大阪、那覇と訪れるようになった。
10月過ぎの寒い時期は沖縄でゆっくり寛太と安江を連れて行く様になった。
やがて2002年になり全国の統一テストでも偏差値が高く、東大、東工大が
射程範囲に入ってきた。その後も札幌の進学校のライバル達としのぎを削り順調
に成績を上げてきた。その頃シティバンクでも金価格が安いので買い時だと言っ
たので、幸雄の援助もあり2002年12月にゴールドのETF5千万円分と、
SP500ETF1千万円分をシティバンクを通じて購入した。
寛太の長男の鉄郎が2003年に念願の東大の工学部電子情報工学科にを受験
して合格し、これに一番感激したのは幸夫で遂に我が一族で日本の最難関の東京
大学に合格した鉄郎を強く抱きしめ本当に良くやったと言いながら男泣きした。
そして幸夫が鉄郎にシティバンク口座を作らせ合格祝いに百万円を入金し、
寛太は下宿代として月10万円出すと言い、合格祝いにパソコンが欲しいという
のでデルDIMENSION4500とディスプレイで15万円を買ってあげた。
合格してから鉄郎に寛太と奥さんの好恵と幸夫が着いていきアパート探しを
手伝い、最初に東京駅、渋谷、新宿、池袋、横浜、千葉をまわる予定だった。
東京、渋谷、上野、混みすぎて嫌だと言い、横浜へ行くと良いねと、この周辺
が良いと言い出しので桜木町、関内、石川町をみて、桜木町、戸部、日の出町、
黄金町の当たりの賃貸マンションが良いと言い出した。6万円台の1DK物件を
数カ所見て自転車で、山下公園、みなとみらい、伊勢佐木町、元町、中華街を散
策できて気に入ったとなった。お腹が空いたからと中華街で遅い昼食を食べた。
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