第7話:妹・和子の進学相談
千歳空港で飛行機が飛ぶのを眺めている妹の和子を横顔を見ていた寛太が近い
うちに俺が金を作って、お前等を東京へ連れてってやるからなとと大きな事を言う
と和子が兄ちゃんに連れて言ってもらうより格好いい彼氏に連れて行って欲しい
なと言うと大笑いになった。そこで幸夫おじさんが君たちは五体満足に生まれ
てきて自分の努力、腕、頭を鍛えて自立していき、今まで世話になった母ちゃん
に親孝行しろよと言うと母の安江が毎年、旅行に連れてきてありがとうよと目に
涙を浮かべて言うと女兄弟も目に、こぼれそうな涙を浮かべて、このやりとりを
聞いていた。その後、苫小牧まで汽車で帰り駅近くの店で夕飯のおかずを買って
嵐山家に帰った。その後、遅いからと幸夫おじさんが自宅へ帰っていった。
その後ろ姿を嵐山家の人達が今日はありがとうと言い手を振って送り出した。
夏も終わり涼しいと思う暇もなく寒い数が吹き出し10、11、12月となり、
1972年を迎え、今年は嵐山家の長女、和子が高校を卒業する年だ。1月の日
曜日、その和子と兄の寛太と母、安江が幸夫の所を訪ねて、今日はちょっと相談
があって来たんだと言うと、まず上がれと言いストーブのたいてある部屋に通し
珈琲をいれ相談て何だと聞くと和子が北海道大学に入りたいのと言ったと伝える
と、それを聞いた幸夫は合格の可能性はどの位だと聞くと7-8割だというと、
幸夫が、それはすごいなと言った。
それで相談とは聞くと母の安江が和子が北海道大学に合格したら何としても
入れてやりたいと言い通えないから下宿して学費もかかり金が足りないかも知
れないので、その時には協力して欲しいと言うと、それを聞いて幸夫は和子に、
もし俺が出せねと言ったら、どうすると聞くと、そん時は無理してでも行く下宿
して、どんなにアルバイトしても学費と下宿代と食費を工面すると言った。
じゃー水商売でもやるのかと聞くと金が足りなければ、やると言った。
そんなに行きたいか、大学出て何に、なりたいんだと続けざまに聞いた。
先生だ、学校の先生になって立派な子供を世に出す手伝いがしてえと言うと、
じゃー教育学部希望かというと、そうだと言った。続いて寛太が、まだ俺にも、
それ程の大金はねーが、絶対に金は作るから金を百万円貸してくれと言った。
すると利子つけても良いんだなと笑いながら言うと構わねえ、今、金がいるん
だと言った。わかった寛太に金を百万円貸そう、それで北海道大学に合格しろよ
と和子に言うと和子は、すまねー母ちゃん、兄ちゃん、おじさんにまで世話にな
ってと泣き出した。すると幸夫が、ここで泣くんじゃねー、これから絶対に合格
する様に頑張って勉強して合格してから泣けとハッパをかけた。わかった絶対に
合格する、ここのみんなに約束すると言い話を終えて、お茶菓子をだして、雑談
した。おじさんが、そーか和子が北海道大学か、と宙を眺めるようにして言った。
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