閑話 ペットと家畜

 ベルトイア大陸の中央に君臨するロバン帝国。ロバン帝国の西部国境にアズナヴールと呼ばれる城塞都市がある。この地は帝国建国時代より争いが絶えることはなく、帝国の壁としての役割を長年務めてきた。

 しかし、ここ数十年は大きな戦もなく平和な日々が続いている。アズナヴールに駐屯する帝国兵は一万人ほどいるが、かつての物々しい城塞の雰囲気はない。商人と兵士たちの家族が市民の大半を占める活気溢れる街になっている。


 アズナヴールには奴隷市場がある。

 帝国が戦争に明け暮れていた時代は、戦争奴隷が五千人近く管理されており、有事の際には使い捨ての突撃兵として国が購入していた。当時はそれでよかったのだが……、平和な時代に荒くれの戦争奴隷など需要がなく、在庫がはけず経費がかさむばかり。困り果てた奴隷商人たちは元締めの大号令の下、大きく商品の入れ替えをしたのがおよそ三十年前。奴隷商人たちは安定した経営を続けることができるようになった。


 だが、新しい奴隷商人の中にはもっと利益を追求すべきだという主張もあり、数年前に奴隷商人の元締めになった男の指示により、奴隷の販売方法が大きく様変わりした。


 ――それが、遊技場カジノ。王族や貴族、豪商向けの賭博場と身分奴隷を販売する奴隷市場のふたつを合わせた遊技場カジノを造り上げたのだ。


 豪奢なシャンデリアが吊り下げられた大部屋で、着飾った老若男女たちが賭け事を楽しんでいる。大部屋の中央には飲食スペースがあり、給仕をするメイドたちを呼びつければ、他では食べれない高級料理や嗜好品を楽しむことができる。

 ここで働いている多種多様な種族のメイドたちは身分奴隷である。奴隷商人たちに見出され選別された、容姿・器量の整った最高レベルのメイドたちが揃えられている。また、壁際で音楽に合わせて舞うあでやかな衣装の踊り子、楽器を奏でる女たちも身分奴隷である。

 購入したいときは身分奴隷の首輪に提げている魔法の金属札に購入者名と金額を刻む。最終的にもっとも高い値をつけた者が落札できる仕組みになっている。


「――ご理解いただけましたかね、皆さま」


 アズナヴールの歴史と遊技場じまんのみせのルールを説明し、痩身痩躯の男、ヴィレムは連れてきた客たちへ振り返る。


「すばらしい! すばらしいぞ、支配人。辺境の地も捨てたものじゃないな」


「いやはやまったくですな! 薄汚い奴隷市場などと思っていたが驚いたぞ!」


 でっぷりと太った二人の貴族は大変満足しているようだ。


「ありがたいことでございます」


 支配人ことヴィレムはおどけた仕草で一礼する。

 客はすべて貴族。そして、ヴィレムが連れてきた二人組の貴族は、アズナヴール奴隷市場に初めて訪れた金蔓だ。丁寧に接待して抱えた金貨を落としていってもらわねばなるまい。

 戦争もなく領税でぶくぶくと太った貴族は惜しみなく金をばらまいてくれる。せいぜい絞らせてもらうとしよう。

 ヴィレムは辺境の奴隷商人のまま一生を過ごすなどまっぴらであった。留学していた華やかな帝都を思いだすたびに、ぜったいに帝都でいちばんの豪商になりあがってみせると心に誓っていた。


「本日は特別な愛玩奴隷を仕入れているので、よろしければご案内させていただきます」


「……それはもしや」


「お話をしていたクィユにございます。こちらへ――」


 今日連れてきた貴族はクィユ族に並々ならぬ関心を持っていることは事前に調査済みだ。ヴィレムは賑やかな大部屋を抜けてガラス張りの温室庭園へと貴族たちを誘う。

 温室庭園に一歩踏み入れると、整えられた花園とバラのアーチが出迎えてくれた。その奥には珍しい異国の植物が生い茂っている。


「お、おお……これはまた、色鮮やかな……」


「あちらは南国の果物、……こちらは北国でしか生えぬ希少花、……同じ土地では育たぬであろうに」


「魔導具ですよ。気温、湿度、を管理する魔導具を使い、植生に合った環境を維持しているのです……っと、あそこにおりますよ」


 ヴィレムは足を止めて指さす。その先には切り株に仲良く腰掛ける二人のクィユ族の少女がいた。

 リスの尻尾のクィユ族と猫の尻尾のクィユ族は、帝都で流行りのフリルとレースをふんだんに重ね合わせたドレスを着て、細い首に似合わない醜悪な首輪をつけていた。二人のクィユ族は何をするわけでもなくゆらゆらと足を伸ばしながら、ぼんやりと宙を見ている。


「ぉおお!!! なんと美しい生き物よ!」


「帝都の友人が飼っているものと同じじゃ! あれを買うぞ! すぐに用意を――」


「お待ちを」


 いまにもクィユ族のもとへ突進していきそうな貴族たちの前に無言で立ちふさがる影がある。ヴィレムが無言で手を挙げたことで、樹木の影に隠れていた黒頭巾に黒ずくめの用心棒がのっそりと現れた。

 異様な風体の用心棒に貴族たちの足が止まる。


「……申し訳ありませんが、お手を触れるのはご容赦願いますよ、売り物ですからね」


「ワシらが買うのだからどのようにしようと勝手ではないか!」


「いえいえ……、買い手はいくらでもおりますので。少なくともあの二匹に関してはあれ以上の値をつけていただけないとお売りすることはできませんな」


 ヴィレムに言われて、貴族たちはクィユ族の首に提げられた魔法の金属札を見る。そして仰天する。


「ばかな――、金貨で五百枚だと!? 小型の軍船が買えるではないか!」


「それだけ積んでも欲しい、とおっしゃるお客様は多いのですよ」


 ヴィレムは懐から魔法の金属札を二枚取り出すと、二人の貴族に差し出した。貴族たちはクィユ族と魔法の金属札を交互に睨みつけていたが、ひったくるように奪い取ると金属札に値段をつける。


「ぬぅぅう、ならば……これで文句はあるまい!」


「これで売らぬとは言わせんぞ!」


 金貨九百枚と金貨千枚。帝都の一等地に庭付きの豪邸を建てられる金額である。よくこれだけの大金をポンと出せるものだ。

 ヴィレムは心の中でしてやったりとほくそ笑む。クィユ族の愛らしさにべた惚れだった豪商の娘さんには申し訳ないが、売り先は決まりだ。やはり帝国の貴族はいい金になる。


「お買い上げ誠にありがとうございます、……おい、つけておけ」


 ヴィレムは二人の貴族から魔法の金属札を受け取ると、黒ずくめの用心棒に手渡した。黒ずくめの用心棒はクィユ族の首輪に着けられた札を丁寧に付け替える。取り外された札は傍を通りかかったメイドが回収する。競り負けた札は購入者へと返却されるのがルールだ。


「さて、オークションが終わるまでは会場をご見学下さい。ここは奴隷市場ですが、嗜好品の販売も取り扱いしております。珍しいシルクが入っておりますので奥方やご淑女のお土産にいかがですかな――」


 次なる商品の紹介をしようとした矢先、従業員用の通路から奴隷調教師が歩いて来るのを見て、ヴィレムは眉根を寄せる。

 客には奴隷市場の汚い部分は見せないのがモットーだ。奴隷調教師たちは身なりだけはまともな者に見せているが、にじみ出る血生臭い気配までは隠せない。


 表に出てこないように言明していたんだが、なにやってやがるんだ……。


「失礼、しばし席を外させていただきます。――キミ、この方々をご案内差し上げて!」


 内心のイラつきを綺麗に隠しつつ笑顔で貴族たちから離れる。もちろん、傍にいた身分奴隷のメイドを宛がう気遣いも忘れない。ヴィレムは視線で奴隷調教師に戻るように指示して、自身も従業員用通路へと足早へ向かった。

 そして人目がなくなったところで奴隷調教師を殴りつけた。


「――こちらには来るなと言っていただろう! 下らん用事じゃないだろうな」


「……へ、へえ、すいやせん。最近仕入れたクィユが反抗的で、……その、ちょいと面倒なことに……」


「それをどうにかするのが貴様らの仕事だろうが! ――まあいい、まずはどういう状況か見てみようじゃないか」


「へい。こちらです、旦那」


 奴隷調教師に連れられてヴィレムは奴隷市場の奥へと向かう。奴隷市場は客を接待するオークション会場と奴隷たちを仕立て上げる調教場に分かれている。ヴィレムはクィユ族の精霊使いの能力を知ったとき、調教場のさらに奥に工場をひとつ建設した。

 奴隷調教師は工場に向かって歩いていく。


「また脱走した奴でもいるのか?」


「いえ、チビ共にまどろみの首輪を嵌めていたら暴れやして……。リーダーのクィユも精霊使いなもんで殺しちまうわけにもいかんでしょう?」


「当然だ。貴重なシルクの生産者だからな」


 奴隷市場で販売している珍しいシルクはクィユ族の精霊使いに製造させている。いままでにない色と光沢をもつ極上のシルクは、ドレスに最高の素材として帝国に少しずつ認知されている。もし爆発的な需要がでれば一気に大金持ちになれる。ヴィレムは辺境の奴隷市場でほそぼそと販路を切り開きながらその日を待ち望んでいた。


 工場にたどり着くと重厚な鋼鉄の扉が出迎えてくれる。鋼鉄の扉を開けば格子扉を挟んでもう一枚防音扉がある。工場とは言うが元々は反抗的な戦争奴隷を躾けるための牢獄だった場所だ。

 門番たちに扉を開けさせると素早く中へ入った。


「この首輪を外しなさいよ!!!」


 冷たい石壁に反響してキンキンと甲高い少女の声が聞こえてくる。ぎっしりと檻の並べられた部屋に奴隷調教師たちが集まり、喚く少女を遠巻きに囲んでいる。ヴィレムは奴隷調教師たちを押しのけて少女の前に進む。


「ふむ……」


 ヴィレムは顎髭を撫でつけながら状況を観察した。

 つり目のクィユ族がまどろみの首輪をつけられたクィユ族の子供を抱きしめている。つり目のクィユ族はまどろみの首輪を外そうと力を込めているがビクともしない。首輪を嵌められたクィユ族の子供はぼんやりと宙を見上げるばかりで何の反応も示さない。

 つり目のクィユ族にすがる様に八人のクィユ族の子供がいる。足元にはまどろみの首輪が投げ捨てられており、……首輪をつける作業でつり目のクィユ族が暴れてクィユ族の子供も言うことを聞かなくなった、そんな具合か。

 歩み出てきたヴィレムを見上げて、つり目のクィユ族が叫んだ。


「ちょっと、見てないで首輪外しなさいよ!!!」


「――お前たちは奴隷だ。精霊使いにはシルクを生産する仕事がある。チビ共は愛玩動物として売る。説明は聞かなかったのか?」


「そんなの知らないわ! いきなり捕まえてなんなのよ! あたしたちは森へ帰るの!!!」


「いいか、お前たちは自由に森を駆けまわることもできないし、自由に口をきく権利もないんだ。チビ共は首輪をつけろ。精霊使いは蜘蛛の魔物を使ってシルクをつくれ、これは命令だ。逆らえば罰を与える」


「いやよっ!!! べーっ、だ!」


「ふぅ…………、そうか」


 ヴィレムはため息ひとつ。拳を握り固めると、一息でつり目のクィユ族との距離を詰める。流れる動作で顎を殴りつける。


「ぎゃっ……!」


 容赦のない一撃につり目のクィユ族がひるむ。ふらつくつり目のクィユ族からまどろみの首輪をつけたクィユ族の子供を奪い取る。

 ヴィレムはよろめいたつり目のクィユ族の頭を無造作につかむと鳩尾に膝蹴りを叩き込み、浮き上がった体を力任せに石床に叩きつけた。


「げぶっ!? ――あぐっ!!!」


「お前はシルクさえ作れればいい。……これはいいマフラーになりそうだな」


 ヴィレムはパチンと指を弾いて、右手人差し指に嵌めた魔法の指輪の力を発動させる。入替の指輪チェンジリングと呼ばれる魔道具を使って、自室に保管されている愛用のレイピアを召喚する。

 そして、つり目のクィユ族の綺麗な太い尻尾を掴み上げると、眩い白銀の刃で根元からばっさりと断ち切った。


「――ぃぎっ、ぎゃぁぁぁああああああ!!! いだぁい、痛ぃぃぃいいい!!!!」


「お姉ちゃん!」


「ねーちゃんっ!」


 悲鳴を上げるつり目のクィユ族にクィユ族の子供が駆け寄ろうとする。ヴィレムはつり目のクィユ族の後頭部をかかとで力いっぱい踏みつけた。ヴィレムの足の裏に鼻の折れる音が伝わり、石床に頭蓋を打ち付ける痛々しい音がクィユ族たちの声をかき消した。


「黙れ」


「ひ……ぃ……」


「ふぇ――ぇぐ……」


 つり目のクィユ族の折れた前歯がコロコロとクィユ族の子供たちの前に落ちる。石床に顔面を叩きつけられたつり目のクィユ族からおびただしい量の血が広がっていく。 

 ヴィレムはつり目のクィユ族の頭をかかとで踏みにじりながらニタリと笑いかける。


「お前たち、首輪をつけるんだ。そうすれば、……お姉ちゃんをいじめないであげるぞ?」


 クィユ族の子供たちは足元の金属の首輪と血塗れになったつり目のクィユ族を交互に見つめる。恐怖に濁った瞳からは大粒の涙が零れ落ちていく。


「ぅ……お、おねえちゃ……」


「げほ……だ、だめ……、あだしはぁ、……だ、だい、じょうぶ……だ、から……」


「黙れ」


 ヴィレムはつり目のクィユ族をつま先で蹴り上げた。


「あが――っ!!! ぎゃ――、いだ――、ぁぁ――! やめ――! がっ――!!!」


 何度も何度も骨の折れる感触が伝わってくるのも構わずに蹴り続ける。反応が薄くなった頃合いに、つり目のクィユ族をつま先で仰向けに転がす。


「……こ、ひゅ……、こひゅ……」


 強気なセリフなどもはや出てこない。血の泡を吹きながらうつろな目で天井を見上げるだけだった。ヴィレムは冷たい視線をクィユ族の子供たちに向ける。


「はやくしろ。死ぬぞ?」


「~~~っ」


 クィユ族の子供たちは飛びつくように金属の首輪を拾い上げると、一生懸命に自分の小さな首に首輪を嵌める。


「ぁぁ――……だ、めよ……」


 つり目のクィユ族の声もむなしく変化はすぐに訪れる。クィユ族の子供たちの涙はピタリと止まり、悲しみの表情は消えてぼんやりとした表情のない顔になる。


「店に出しているのは売り切れだ。はやいところ仕立てて表に出せ」


「わかりやした、旦那」


 奴隷調教師たちに背中を押されてクィユ族の子供たちがゆらりゆらりと歩き去っていく。


「……まって、いか、ないで……」


 クィユ族の子供たちは振り返らない。つり目のクィユ族が涙ながらに呼び止めても、大切に思っていた姉のことなど覚えていないかのように素通りして、鋼鉄の扉の向こうへと消えていった。


 ぼろぼろになって声を出すのも辛いはずのつり目のクィユ族は大声をあげて泣き始めた。


「うわあああああん、うわあああああん――!!! ひどいよぉ、なんでぇ……、ひどいよぉ……」


「黙れ、……耳障りだ」


「――ひ、っぐ……ぅぅぅ」


 ヴィレムがつり目のクィユ族の獣耳にレイピアを当てる。つり目のクィユ族はブルブルと震えながら声を押し殺した。


「精霊使い、お前は今日からシルクをつくれ。いやだと言ったら、あのチビ共を変態貴族に売り払うからな」


 ヴィレムはレイピアを弄びながらまるで見てきたかのように淡々と語って聞かせる。


「変態共はえげつないぞ。あいつらは買ったらまずクィユ族のチビの耳と尻尾を切り落とす。そして徹底的に嬲る。殴って犯して、ぐちゃぐちゃに壊す。本当は人族のガキでやりたいんだろうが、もし見つかれば重罪。風評も悪いし、もみ消すのもそれなりに金がかかる。……クィユ族のチビは耳と尻尾がなければ見た目が人族だからな。いい玩具ってわけだ」


「やだ……やだやだやだ! やめて! やめてよぉ――!!!」


「聞けよ。お前がしっかりと働くなら良識のある貴族のお嬢様や商人の奥方に売ってやる。彼女らはペットが欲しいだけだからな。大事に可愛がってくれるだろうよ」


 ヴィレムはつり目のクィユ族の髪を無造作につかみ上げる。


「ぁ……い、痛い……は、なして……」


 ぶちぶちと髪が数本ちぎれるのにもかまわず吊り上げると静かに凄みのある声で恫喝する。


「逃げようとしたら、チビ共は変態共の奴隷だ。わかったな?」


「ぅぅ……」


 つり目のクィユ族が小さく頷くのを見て、髪の毛を離してやる。指に張り付いた金髪を払い落としながら奴隷調教師に指示を出す。


「手当てをして工場に連れていけ。ルールも説明してやれよ、こいつらは時間ってのを知らんからな」


「わかりましたぜ、……ところでポーションは使ってもいいので?」


「下級の……いや、上級を使ってやれ」


 歯が欠けて鼻も折れて血塗れになった顔面を見て、このままじゃ性奴隷としても売れないなと考えて、上級ポーションを使ってやることに決めた。金貨百枚もする上級ポーションは部位欠損も治す優れものだ。出費は出費だが、せいぜいシルクを生産して稼いでもらうことにしよう。

 ヴィレムは、遊技場カジノに戻るかな、と思ったところで背後に気配を感じた。


「旦那……、ここにいたのかい。探しちまったよ」


 蓮っ葉な口調の女の声に振り替える。そこには疲れた顔をした人族の女が立っていた。粗野な気配に使い込まれたシミターを腰に差した姿は盗賊か暗殺者にしか見えない風体だ。

 彼女はヴィレムが雇い入れた冒険者崩れの盗賊だ。魔道具を与えて飼いならした狂犬共だが人殺しから人さらいまで何でもやってくれるので重宝している。


「レギナか。次のクィユは仕入れてきたか? もう在庫がないぞ。あと、王女を捕まえれば言い値で買ってやる」


「そのことで相談があるんだけどねえ……聞いちゃもらえないかい?」


 王女を捕まえにアズナヴールの出立したことは聞いていたが、どうにも様子がおかしい。冒険者として名も上げられずに盗賊に落ちたクズだからな、足元を見て値段のつり上げる気かもしれない。


 ヴィレムはレイピアの血を拭うとベルトに吊るした。

 奴隷商人でありながら剣の腕はそこらの冒険者には引けを取らない自信がある。この女盗賊が何を画策しようとも対処できるだろうと背を向ける。


「部屋で聞こう。ついてきたまえ」


 ヴィレムは女盗賊を連れて足早に本宅へと歩いていった。

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