第8話 ステータスッ!
家まで戻ると石を積み上げるのに夢中になっていたハクノを不謹慎な、と思いつつも呼び、昼食の用意をする 。
「ボクも手伝うよ!」
「気を遣うことは無いぞ?お主はゆっくりしておれ」
「……うん……わかった……」
昼食の用意をしているとハクノが手伝いたいと申し出たがシキがやんわりと断ると明らかにしょんぼりしてとぼとぼと戻って行くので、申し訳なくなったシキが苦笑しながらハクノを呼び戻す。
「ハクノや、もしかしたら手が足りなくなるかもしれぬ故手伝ってくれんかの?」
「……!うん!わかった!」
途端に目を輝かせ、キッチンまで来たハクノに手伝いを頼む。
昼食を食べ終わった3人はステータスを調べるべく、外に出ていた。
「で、ステータスってどうやって見ればいいの?」
「そうじゃのぅ……胸の奥に意識を向けてみよ。そうすれば胸の奥にある魂のようなものを感じるじゃろう」
「あ、これかな?」
「むむむ……これか……?」
「それじゃ、それに意識を向ければ出てくる筈……じゃと思う」
「うわっ!なんか出た!」
「……! 俺もだ」
恐らくステータスが出てきたのだろうハクノと之布岐が声を上げる。
「それを他人にも見えるように念じてみよ」
そうすると半透明な見覚えのあるステータス画面がハクノと之布岐の目の前に現れた。
「どれ、見せてみよ」
「はい」
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名前:ハクノ
種族:ヒューマン
レベル:300
ステータス:
HP 23088
MP 3631
STR 400
INT 100
AGI 200
VIT 500
DEX 300
スキル:
『言語理解』『マーシャル LV5』『モンク LV5』『マジシャン LV5』『モノノフ LV3』『シューターLV4』『ナイト LV4』『シールド LV3』『サバイバー LV2』『バトル LV4』
───────────────
「ステータスに変わりは無いか?」
「大丈夫、変な所は無いよ」
「むむ、相変わらず分かりにくいステータス画面じゃのう……スキルツリーのレベルしか表示されぬとは……」
「しょうがないよ、こういうゲームだもん」
「そうじゃな、次は之布岐じゃな」
「あぁ」
───────────────
名前:之布岐
種族:ヒューマン
レベル:300
ステータス:
HP 11746
MP 3893
STR 500
INT 20
AGI 400
VIT 180
DEX 400
スキル:
『言語理解』『モノノフ LV5』『シューター LV5』『マジシャン LV3』『サバイバー LV2』『バトル LV4』 『テイマー LV4』
───────────────
「俺の方も特に変わりはないな」
「しかし、ゲーム内のステータス画面と同じじゃな」
「まぁ、ゲーム内のキャラクターだからねぇ……じゃあ次はシキさんだね」
「うむ、っと、ほれ」
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名前:シキ(■■■■■■■■■)
種族:■■■■■■
レベル:300(■■■)
ステータス:
HP 41572(■■■■)
MP 8485(■■■■)
STR 500(■■)
INT 500(■■)
AGI 326(■■)
VIT 400(■■)
DEX 500(■■)
スキル:
『叡智』『言語理解』『亜空間』『マジシャン LV5』『マーシャル LV5』『モンク LV5』『モノノフ LV5』『シノビ LV5』『シューター LV5』『ソードマン LV5』『ナイト LV4』『シールド LV3』『サバイバー LV2』『バトル LV4』『■■』『■■』『■■』『■■■』『■■■』『■■■』『■■■』『■■■』『■■■』『■■■』・・・・
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「ねぇ…何…?これ…」
「恐らくステータスは女神様の言った通りワシの全てのキャラの物を統合したんじゃろうな。しかしカンスト上限までは伸ばせなかった様じゃ。叡智に関してはこのセカイの常識や力の使い方を知ることが出来るスキルじゃろう、ワシが様々な知識を持っていたのもこのスキルのお蔭じゃな。亜空間はマイルームの出し入れをするためじゃろう」
「そうじゃ無いよ!この文字化けだらけのステータスは何なのさ!」
「ワシに聞かれても知るか!こんなもの知る由もないじゃろう!」
ハクノがシキのステータスを見てツッコむが吹っ切れた様にシキが叫んだ。
その隣では之布岐が白目をむいていたのだった。
こうして転生二日目は過ぎていった。
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