第15話 土曜日 その2

赤井川あかいがわ 美利河ぴりか(以下 姉と書きます)「あれ?美流渡みると、あんたも朝からお出掛

  けなの?」

赤井川 美流渡(以下 弟と書きます)「べ、別にいいだろ!」

姉「まあ、あんたがどこへ行っても、それはあんたの自由だけど」

弟「なら、僕の自由にさせて下さい」

姉「それなら一緒に行けるところまで一緒に行きましょう」

弟「はあ!?僕は一人で行きますから」

姉「減るもんじゃあないから、一緒に行きましょう」

弟「拒否します (ダッシュー)」

姉「あー、ちょっと待ちなさいよお (ダッシュー)」

(ダダダダ・・・テクテク・・・ダダダダ・・・テクテク・・・)

姉「ぜーはーぜーはー」

弟「ぜーはーぜーはー」

(ダダダダ・・・テクテク・・・ダダダダ・・・テクテク・・・)

弟「姉ちゃん、シツコイです!僕に構わず勝手に行って下さい!」

姉「はあ?あんたこそわたしと同じ方向に向かってるだけよ!同じ方向なら構わな

  いでしょ!」

弟「僕はただ単に仁仁宇ににう駅に行くだけです!」

姉「あらー、なら一緒ね」

弟「マジ!?」

(ダダダダ・・・テクテク・・・ダダダダ・・・テクテク・・・到着しましたー)

姉「ぜーはーぜーはー」

弟「ぜーはーぜーはー」

姉「・・・何で朝から・・・仁仁宇駅なの・・・ぜーはーぜーはー」

弟「・・・和寒わっさむと・・・待ち合わせ・・・ぜーはーぜーはー」

姉「ふう。わたしも御崎みさきちゃんとここで待ち合わせ」

弟「マジかよ!?」

姉「もしかして、あんたさあ、伊勢国書店へ行くつもり?」

弟「!!!!! (・・!」

姉「あーーー!!その顔はビンゴね!」

弟「はああああ・・・なんで姉ちゃんと目的地が一緒なんだあ!!!」

姉「まあ、そういう運命だって事よ。さすがわたしの弟ね」

弟「冗談じゃあありません!目的地が一緒でも別行動にさせてもらいます!!」

姉「またまたー、照れなくてもいいわよ」

弟「僕は本気で言ってます!」

姉「本当は一緒に行けて嬉しいんでしょ?」

弟「だーーー!勘弁して下さーい!」

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