第6話 体育の時間 その1

1時間目の休み時間


赤井川あかいがわ 美利河ぴりか(以下 姉と書きます)「あれ?今日の2時間目は美流渡みるとは外で

  体育だったんだ・・・」

伊香牛いかうし 御崎みさき(以下 伊と書きます)「あらー、弟君のクラスは次は体育なんだ

  ねー」

姉「みさきちゃーん、どうしよう、どうしよう」

伊「はあ?あんたさあ、まだ授業が始まる前だっていうのに何を心配してるの?

  さっき事前課題は見せてあげたのに、まだ何か不足だっていうの?」

姉「美流渡が手を振ってきたらどうすればいいのか、全然考えてなかったあ!」

伊「・・・・・」


赤井川あかいがわ 美流渡みると(以下 弟と書きます)「ぶるるるうーー」

和寒わっさむ 茂辺地もへじ(以下 和と書きます)「みるとー、どうしたー?」

弟「何か凄まじい視線を感じた・・・」

和「気のせいだろ?」



2時間目 1年1組・2組 体育(グラウンド)  

     2年7組    英語(教室)


姉「・・・(うわっ、いきなりランニングですかあ)・・・」

伊「・・・(ちょ、ちょっと美利河ったら、外ばかり見てて全然授業に集中してな

  いのが丸わかりよー)・・・」

姉「・・・(ちょ、ちょっと美流渡、頑張りなさいよお、どんどん後ろから抜かさ

  れてるじゃあないのお!)・・・」

伊「・・・(何を焦ってるのかしら?)・・・」

姉「・・・(これじゃあ最下位確定じゃあないの!もっと根性だせー!)・・・」

先生「あー、それじゃあ、ここの空欄に当てはまる単語を言ってもらおう。そうだ

  なあ、赤井川、答えて見ろ」

姉「ファイトー!〇ッパーツ!!」

生徒全員、先生「・・・・・」


弟「ぜーはーぜーはー」

和「みるとー、どうしたんだ?体調でも悪いのかあ!?」

弟「口に出して表現するのは難しいんだけど・・・何かの邪念が僕を睨んでるよう

  な気がして体が重かった・・・」

和「気のせいだろ?」

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