第3話 夕食の時間
夕食の時間
母「おーい、ご飯よー」
祖父「おお、今日は
祖母「やっぱり年寄りにはフライよりも天婦羅の方がいいねえ」
姉「おばあちゃーん、言い方が年寄りじみてるよー」
祖母「うーん、10年くらい前はフライの方が良かったけど、最近は和食派になっ
ちゃったからねー」
姉「たしかにお爺ちゃんもお婆ちゃんも最近はフライより天婦羅、ソースよりは大
根おろしに天つゆが定番になっちゃたもんねー」
弟「かあさーん、父さんは?」
母「まだ帰ってきてないわよー。多分残業してると思うわよ」
姉「お父さんも大変ねー」
母「お父さんも大変だけど、美利河も生徒会が結構大変なんでしょ?お父さんも心
配してたわよ」
姉「気遣ってくれてありがとう。でもわたしは下っ端だからまだマシな方よ」
母「それでも大変なんだから、あんたの好きな
さーい」
姉「はーい」
弟「・・・(モグモグ)・・・」
姉「あー!あんたさあ、また海老の尻尾を残してる!」
弟「こんな固くてパサパサしたモンが食えるかよ!」
姉「そんな事ないわよ!だいたい、生ゴミが増えるし、うちで海老の尻尾を食べな
いのはあんただけよ!」
弟「別にいいだろ!」
姉「良くありません!食べなさい!!」
弟「嫌です!」
姉「はーー・・・そういう事を言うならあ、こうしちゃいます!」
(パクッ!)
弟「あーーー!!!人の食べ残しの海老の尻尾を食べたあ!!」
姉「当たり前でしょ!
弟「だからと言ってさあ・・・」
姉「夜中に『勿体無いお化け」が出るわよ!」
弟「そんな幼稚園児みたいな脅しをするなあ!」
母「まあまあ、そんな事で
姉弟「「はーい・・・」」
祖母「まあ、たしかに昔は『食べ物を大切しなさい』って口酸っぱく言われてたの
は事実だけど、最近は言う人が少なくなったからね」
祖父「たしかにな」
姉「わたしは好き嫌いしません!」
母「それはいい事よ」
弟「・・・・・」
姉「・・・(や、やったあ!美流渡が食べ残した海老の天婦羅の尻尾ゲット!こ、
これって、もしかして間接〇〇〇・・・キャー!きょうだいで間接〇〇〇やっ
ちゃったあ!)・・・」
弟「・・・(姉ちゃん、またよからぬ妄想してるな・・・)・・・」
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