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あの日から、幾日たっただろう。

胸が張り裂けそうになるから

数えはしない。

だけど

芽吹いたばかりだった鬼灯ほおずきが、弦を伸ばしはじめていた。


あたしはこのところ、体の調子が悪くて

よく伏せっている。

原因は分かっている。

このままだと、あの人には会えなくなる。

きっと、あの人は望まない。

あの人が戻って、今まで通り居たければ

決めなくてはいけない。


他にも心配はあった。

戦は負けたと人から聞いた。

生きていてほしい…

まだ、誰も戻った者はいない。

もし、あの人が戻らなかったら…

もし、あの人が戻って来たら…

どちらにしても、決めなくちゃいけない。



鬼灯の根を煎じて飲むのかどうかを。

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