十 誰にもわからない

 椚啓太さんが逮捕されたことは聞きましたか。耳に押しあてた携帯電話から刑事の声が聞こえた。藤沼春樹は記憶を探ったが、相手の顔が思い浮かばなかった。あの日会った二人の刑事のうち、どちらのほうだろう。

(たびたび同じ質問で申し訳ないですけど、駐車場に来た時刻、やっぱり思いだせませんか?)

 この声はたしか、お公家様みたいな顔のほうの人だな。大丈夫、自分はしっかりしている。なにも忘れていない。

(藤沼さんが帰ったのは十時前後だと、椚さんは証言してましたよね。ところが事件が起きたのは遅くとも九時半、あなたと一緒にいたはずなんですよ)

 そのとおりだ。自分はずっと啓太と一緒だった。だから、啓太が犯人のはずはない。

(ツイートした時刻からすると十時前後だと言ってましたけど、嘘だったみたいですね。藤沼さんの記憶があいまいなようだったので、つけこんだと話していますよ)

 大丈夫ですか。春樹の返事がないことに不安を覚えたのか、日吉が心配そうに言った。

「俺が、なにもしなかったせいです」

 なにか言いましたか。刑事が問い返す声を無視して、春樹は瞼を閉じた。どれだけ意識を集中させても、あのときの啓太の姿を思いだせなかった。土埃に汚れたガラス窓のように、友人の顔はぼんやりと霞んでいた。


 コーヒーが満たされた紙コップが熱い。背もたれのない黒革のソファに釈迦河は腰を下ろした。夜とは違い、窓からの陽射しでそれなりに暖かい。反町が腰を屈め、自動販売機から紙コップをとりだすと、こちらへ歩いてきた。座る気がないのか、立ったまま話し始める。

 椚啓太は太腿を撃たれたが、幸い後遺症があるほどの傷ではなかった。大河内総合病院で治療した後で、別の病院へ護送した。病院のベッドの上ではあったが自供を始めている。

「賭け麻雀で大負けしたそうです」

 金額そのものは決して多額ではなかった。しかし暴力団関係者と思しき複数名の人物に脅され、強い恐怖を覚えた。砧正輝は仲介役として介入し、啓太の借金と身の安全を保障する代わりとして、殺人を依頼したという。

「その場を逃れるため、とりあえず承諾したフリをしただの、後でなんとかなると思っただの……」

 ほとほと呆れたとばかりに反町は首を竦めた。両手を使って、茶道のように紙コップを水平に回す。

 それはそれで肝が据わっているのかもしれんな。釈迦河はそう思ったが、口にはしなかった。本当に怯えている者はその場しのぎの返事さえできないものだ。砧正輝は、それなりに椚啓太という若者の人となりを見抜いていたのかもしれない。

 犯行現場の近くに啓太の家があることは偶然ではないだろう。賭け麻雀で負かされたこと自体、正輝が仕組んだことに違いない。ひょっとすると豊島区の事件も同じではないか。社長宅の近隣住民に正輝の協力者がいるのかもしれない。それなら不審な人物の目撃証言がないのもうなずける。そこで味を占め、汐小路町でも同じやり方を踏襲したことに油断があったのか。

「いざ決行してみると、思いがけず犯行を目撃されてしまった。そこで迷いが生じたようです。遅かれ早かれ捕まるんなら、殺しなんてやってられるかと。開き直った啓太は、秋保にとどめを刺さずに逃げた」

 銃を正輝に返すのは、ほとぼりが覚めてからのはずだった。しかし犯行が失敗した以上、このまま座しているだけではヤクザに口を封じられかねない。捨て鉢になった椚啓太は民宿〈やすゑ〉に押しかけ、正輝を脅して大河内総合病院へ連れていった。

「奥さんに謝罪してから自首するつもりだったとか。いろいろと是非はともかく、そこくらいは評価してやってもいいですかねえ」

 砧正輝のほうは、どうなんですか。反町の問いに釈迦河は頭を左右にふった。

「東京の事件のことはスンナリしゃべったんだがな」

 椚啓太を銃刀法違反で現行犯逮捕すると同時に、砧正輝も緊急逮捕となった。殺人教唆の疑いで間もなく逮捕状がでるだろう。暴力団関係者から銃を入手したこと、組織犯罪を偽装するため社長宅に銃弾を撃ちこんだことも大筋で認めた。だが、なぜ妻殺しをたくらんだのか、動機については黙秘を続けている。

「こっちのことになると、途端にだんまりだ。ぶつぶつ独り言をこぼしたり、ショックから回復してない感じらしいな」

「独り言って、たとえば」

「これで良かっただの、やっと逃げられただの」

 なんのことだろうな。釈迦河は紙コップを口元へ運び、コーヒーを一口啜った。


 占木円は弟と肩を並べ、古輪警察署の正面玄関から外にでた。気温は低いが、空は澄んでいる。駐車場の広がりを目にし、ワッと駆けだしたくなった。たとえ悪いことはしていなくとも、気詰まりなのはどこの警察署も同じだ。午後には出社するつもりでパンツスーツ姿だから、まさか本当に走るわけにはいかないが。

「どう? ちゃんと証言できた?」

 無言のまま、光は首を左右にふった。事件の夜、明かりは外灯ひとつのみ。相手は雨合羽を着ていた。せいぜい若い男だろうという印象しかなかった。日吉という名の刑事に促され、椚啓太の写真を何枚か確認したが、同一人物という確信は持てなかった。

「そっかあ。なんか、すっきりしないね」

 須藤医師の甥もみつかっていない。光が須藤に確認したところ、やはりトナミフーズ副社長の砧正輝は音信不通の甥とは別人だった。

「そうだ。甥御さんのこと、森澄さんに頼もっか?」

「やだよ」

「どうして?」

 光はうつむいている。下唇を軽く噛み、虫歯の痛みをこらえるような顔だ。あまり素直に感情をみせない弟だが、長年の経験でわかる。これは怒っているときの顔だ。

「須藤先生は、ただ甥御さんのことを心配してたわけじゃなかったんだ。お金を返してほしかったんだよ」

 きちんとした根拠はない。光が問い詰めても森澄にはごまかされ、須藤医師には「子供の関わる話じゃない」と言われたという。刑事にしつこく食いさがり、ようやく須藤が副社長と会った経緯を教えてもらった。

「先生の病院って、患者さんが減ってきて経営が苦しいんでしょ? 息子さんに病院を継いでほしいだろうし、お金が欲しかったんだと思う」

 だから、須藤は警察に光のことを伝えなかった。トナミフーズ副社長が本当に甥だったなら、それはそれでよし。同姓同名の別人だとしても、砧秋保を銃撃した犯人なら、犯行を見逃す代わりに強請ゆすることができる。

「だったら、なおさら森澄さんに相談しなくっちゃ」

「姉さん、だから」

「お金を返せるかどうかは甥御さん次第でしょ? 会ってみなくちゃ始まらないじゃない。私たちがああだこうだ言ってる場合じゃない。あの須藤先生が、強請りだなんて犯罪に手をだしそうになるほど困ってるなら、助けてあげなくちゃ」

 光の返事はなかった。運転席側と助手席側、二手に別れて軽自動車に乗りこむ。シートベルトを締め、エンジンをかけようとしたところで、不意に光が口を開いた。

「ごめん。僕、ちょっと刑事さんと話してくる」

 止める余裕はなかった。あっという間に光は飛びだしていき、ドアが乱暴に閉ざされる音だけが残った。みるみるうちに制服姿が小さくなっていく。

 さて、どうしよう。まるで事件の夜と同じシチュエーションだ。今度は見知らぬ相手ではないけれど、保護者として付き添うべきか。シートベルトの解除ボタンを押す。滑らかな音を立ててベルトが巻きとられていく。

「ま、大丈夫か」

 ドアレバーに伸ばしかけた手を円はひっこめた。リクライニングを少しだけ倒し、頭をヘッドレストに預ける。須藤明日香ほど長い付き合いではないにせよ、弟が見かけほど頼りにならない男ではないことを、円はとっくに知っていた。


 飲み干した紙コップをつぶし、釈迦河はソファから立ちあがった。報告を終えた反町はすでにいない。屑入れに紙コップを投げ捨てると、正面玄関のほうから詰襟学生服姿の少年が歩いてきた。

 前髪が長く、目元が隠れている。不機嫌そうな顔で、まるで探るようにあちこち視線を走らせている。およそ不良少年という風ではない。金ボタンをすべて留めているが、かといって優等生風でもない。万引きするよう不良に恫喝され、店員に見咎められたイジメられっ子という印象だ。ナイフで小動物を虐待していたところを教師にみつかりでもしたのだろうか。

「坊や、どうしたの」

 声をかけてから、釈迦河はしまったと思った。背丈からして恐らく中学生だろう。この年頃で坊やなどと呼ばれたら気を悪くしたはずだ。

 しかし、少年は微笑んだ。前髪の間から愛らしい二重瞼の瞳が覗く。不機嫌そうに見えたのは、前髪に目元が隠れていたせいだったらしい。間近で向いあうと印象が変わった。

「すみません」弱々しい声で言うと、少年は軽く頭を下げた。「日吉さんって名前の刑事さん、ご存知ですか」

「トナミフーズの事件のことかな?」

「はい、伝えたいことがあって」

「よければ代わりに聞いておこう。同じ事件を担当しているから」

 占木光くんだね? そう言い添えると、少年はポカンと口を開けた。

「はい! よくご存知ですね」

 思わず苦笑いが顔にでた。面通しのため中学生が来ることは、事件を担当する刑事なら全員が聞いていると釈迦河は説明した。続けて釈迦河も名乗ったが、警部補であることは伏せた。

「あの、実は」

「まあ待て、立ち話もなんだ。座ろう」

 黒革のソファに並んで腰を下ろす。占木光は両膝に握り拳を置き、言葉を頭の中で整理しているのか、しばらく上目づかいで考えこんでいた。やや目が落ち窪んだ、日本人にしては彫りの深い顔立ちをしている。

「森澄、という人をご存知ですか? 森澄紺さん」

 思いがけぬ名前に、釈迦河は躊躇した。ああ、知っているよ。そう告げると、光は安心したように長い説明を始めた。

 脇腹を撃たれた後、庭石を倒したこと。それは砧正輝の名前を示すメッセージのつもりだったこと。須藤勇太朗がそれを読み解き、正輝を強請ろうとしたこと。森澄紺もメッセージに気づいたこと。

 釈迦河は静かに耳を傾けていた。光の話が終わっても、顔を伏せ、しばらく無言でいた。考えるべきことが多すぎた。砧秋保の命を救った少年を褒めるべきか、それとも叱るべきか。それひとつさえ判断は容易ではない。

「確認だが、庭石を倒したのは砧正輝が犯人だと思ったからだね? ただしそれは犯人の顔を見たからではなく、思い込みに過ぎなかった」

 はい。湿り気を帯びた声で光は返事をした。

「脇腹を撃たれて、このまま自分は死ぬかもって思いました。すぐに犯人が来て、とどめを刺されるって。だから手掛かりをなにか残さないといけないって、必死に考えたんです。そしたら、車とか、砧さんの名前とか、頭の中で組みあわさって、思いついちゃって」

 まるで誰かに操られているみたいでした。一瞬だけ光は目を伏せたが、すぐにまた顔を上げた。

「僕がなんにも話そうとしないから、須藤先生は逆に誤解したのかもしれません。僕がちゃんと犯人の顔を見ていて、でも犯人が先生の甥御さんだから、遠慮して黙っているって思ったのかも。それで姉さんに状況を詳しく聞いて、あのメッセージに気づいて、余計に誤解したんじゃないでしょうか」

「光くんが他の病院ではなく、須藤先生のもとへ行くようお姉さんに頼んだのは、甥御さんが犯人だと思いこんでいたからだね?」

「そうです。車の中でだんだん落ち着いてきて、甥御さんが犯人だなんて根拠はなんにも無いって気づいて、それで庭石のことは隠しちゃおうって……ごめんなさい。こんなの、今さら役に立たないけど。やっぱり話しておかなくちゃって思って」

「そのとおりだ。つまらないことのようでも、警察には大きな手掛かりになるかもしれないからね。みんながおたがいに、自分の知っていることを話して助けあわないといけない」

 だから、それは絶対に話すべきだった。君がつまらない恥に怯え、口をつぐんだために、多くの大人が迷惑をこうむった。

 そんな言葉が喉奥で渦を巻く。奥歯を噛みしめ、釈迦河は喉が熱を失うのを待った。信号機の色を思わせる三台の車。駐車スペースには一晩中、三台の車があった。椚啓太は、友人の藤沼春樹が午後十時前後に帰ったと証言した。秋保が銃撃されたのは九時から九時半。そのとき駐車スペースには、藤沼春樹のワゴン車を含めての車があったはずだ。

 占木光が残したメッセージは、車が三台でなければ成立しない。小石を三つ並べるといった、他に数字の三を示す痕跡はなかった。車が三台だったとすれば、春樹が駐車スペースに来たのは犯行前だ。椚啓太は嘘をついたことになる。少年が犯人の顔を見ていなくとも、刑事たちならば啓太の証言が矛盾していることに気づくことができた。

 この少年だけを責めることはできない、と釈迦河は自戒した。携帯電話での森澄紺との会話で、犯行現場に数字の三を示す痕跡はなかったかという意味の質問をされた。手紙にあった数式は二足す三だ。なぜ三だけで、二を示す痕跡については訊かなかったのか。大河内総合病院で秋保に反町が庭石のことを尋ね、釈迦河はそこでようやく二がニワ石のことだと気づいた。馬鹿ばかしいと切り捨てず、そこで考えを深めるべきだった。

「悪いことをすれば、捕まる。当たり前のことが当たり前になるには、みんなの力が要るんだよ」

 はい。素直に光はうなずいた。傍らを厳しい顔つきの女性警察官が通り過ぎていく。光はそちらに気をとられたが、やがて慌てた表情になった。

「すみません、実は姉さんを待たせていて。僕も午後から学校だし」

「ああ、私もそろそろ戻らないとな」釈迦河が先に立ちあがる。「もし森澄くんに会ったら、勉強をがんばるよう伝えておいてくれ」

「わかりました」はにかむように微笑みながら、光もソファから身を起こす。

「もし釈迦河さんのほうが森澄さんに会ったら、伝えてくれませんか? ありがとうございましたって」

 わかった、伝えておこう。釈迦河はうなずきながら返事をした。どうもすみませんでした、と軽く頭を下げてから、光は歩き去った。

「待った、光くん」

 通路に人の姿はなかった。声を張りあげなくとも充分に伝わる。釈迦河の呼びかけに光は歩みを止め、ふりかえった。

「ありがとうとは、なんのことだ?」

 森澄紺は須藤勇太朗に依頼され、強請りのための手紙を砧正輝に届けた。だが須藤を裏切り、釈迦河に情報を提供した。日本庭園で発見された弾丸には光の血液が付着しているはずだと遠回しに示唆した。手紙に記された数式の謎を解くヒントも与えた。占木光のことを直接は教えなかったが、それは依頼人である須藤への最低限の仁義だろう。森澄と事件との関係はこれだけだ。光が、森澄に恩義を感じる理由はなにもない。

「だって、守ってくれたから」

「なにを?」

。殺されないよう、守ってくれたんです」

 よどんだ水に手を浸すような、気味の悪さを覚えた。ぬめぬめとした泥が指と指の間に潜りこみ、水の冷たさが手首を這いあがってくる。

「そっか、ごめんなさい。話し忘れてました。姉さんから聞いたんです。応接間のドアを細く開けて、廊下を見張ってるみたいだったって。ほら、犯人にしてみれば、顔を見られたって思いこんでもしかたないじゃないですか。たまたま秋保さんが意識を取り戻しましたけど、それがなかったら口封じのために、真っ先に僕が狙われたはずです。だから森澄さんはずっと起きていて、誰かが須藤先生の家に忍びこまないか見張ってくれていたんです」

 民宿のガラス戸、暮れていく海岸通り。タクシーから降りた砧正輝に手紙を渡して去った、長髪の人物。あれは偶然ではなかったのか。釈迦河がそこにいることを知っていて、あえて姿を晒したのか。

 犯人側の視点に立てば、占木光は赤の他人だ。目撃者の口を封じたくとも探しだす手立てがない。だからこそ森澄は、須藤の手紙が警察関係者にも知られるよう計らった。犯人を罠にかけるために。警察よりも先に目撃者をみつけ、口を封じなければならないと焦らせるために。

 それは森澄にとっても賭けだっただろう。事件発生から二十四時間も経っていなかったあの時点で、森澄が犯人候補を絞りこんでいたとは思えない。副社長とは無関係な暴力団関係者の仕業だったなら、あの手紙は意味を為さなかっただろう。

 いったい、どこまでが森澄のたくらみだったのか。須藤勇太朗は本当に、光が残したメッセージを独力で解き明かしたのだろうか。刑事たちがカフェに潜伏している可能性を考え、強請りだとは明言しないよう須藤医師にアドバイスしたのも森澄ではなかったか。

「心配しなくていいんですよ。利用されただけかもしれないってことくらい気づいてます。森澄さんは事件解決の手柄が欲しいだけだったんだって、すっごく落ちこみました。本当に僕を守るんなら刑事さんたちにちゃんと説明するべきですよね。でも、そうしたら警備が固すぎて犯人が襲ってこなくなるかもしれない。だから、しかたなかったんです。姉さんに言われなかったら、ずっと森澄さんのこと誤解したかもしれない。あの人はきっと、みんなのためになにをするのがいちばんなのか、ちゃんとわかっている人なんです」

 距離が離れると前髪に目元が隠れ、表情がわからない。少年が喜んでいるのか、寂し気にしているのか、判断がつかない。

「人を助けるって、そういうことですよね。自分が良いと思うことをするんじゃなくて、自分ができることを精一杯するべきなんだ。なにが良いことで、なにが悪いことかなんて、誰にもわからないんだから」

 少年の口元に薄く笑みが浮かんでいた。ステージから退場する指揮者のごとく一礼し、光は正面玄関のほうへ駆けだした。

 雲が過ぎったのだろうか、窓からの陽射しが一斉に翳る。背筋に肌寒いものを感じながら、釈迦河は遠ざかっていく少年の背中をみつめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る