第30話:SKSハウスのマンスリーマンション稼働率1

 10月も順調だったが11月に7割を切る週が出始めた。2014年12月の

1-2週は7割、中旬から2015年1月中旬で6割、信夫が木谷社長を通じて

2015年1月以降3月迄、謝恩セールとして1割引にしたらと提案した。


 すると1月下旬から3月まで7割を越える利用率になった。4月に8割の越えた。

 6月になって、梅雨のシーズン6割を切ったが1週間のみで、その後は7割以上

埋まった。そうして2015年9月5日になりSKSハウスで全体会議が行われ、

木谷社長と信夫と佐藤君がSKSハウスの会議室に集まった。1年間通して、

平均70%強の利用率で終えたので、このプロジェクトは成功したと考えて良いと

鬼怒川専務が言った。

 

 次のプロジェクトも同じ、敷地に、もう一つ同じ建物を建てるか、違う土地を

探して、もっと大規模の施設を建てるか検討したいと言った。何か意見はないかと、

意見を求めるので、信夫が手を上げ、違う土地に大程度の施設をつくると言う案に

賛成と言った。


 しかし、ただ、やみくもに成功したからと言って施設の規模を大きくするのには

反対ですと言い、その理由は、そのエリアでキャパシティがあると思うと言い、

その限度内で営業して行くのが一番効率的だと考えると話した。


 すると、他のグループ会社から成功したんだから、このビジネスモデルが受け入れ

られたとして大規模な施設をつくるべきだという意見がでた。最初の施設つくりに

関わった人達は信夫の意見に賛成したが、その他の人達は、規模拡大を指示した。


 その時、鬼怒川専務が私もビジネスモデルが受け入れられたと思って、大きい施設

を作りたい、しかし昨今の景気を見ると石橋をたたいて渡るべきかも知れないとも

思うと言い、どちらかというと収益第一、効率性を最優先に考えた方が間違いない

と思うと話した。


 そう言う点で、開設した施設を長く営業していくことを一番に考えるなら、現在

の2倍位の施設までの大きさに止め、建設場所を変えて、その観光地の集客能力に

応じて、効率的に利益第一主義で経営したいと言うと、会場がしーんとなった。


 次は、どこにするのかという質問が出たが、房総半島で、まだ集客のありそうな

所を探すと答えた。そうして、1時間で会議は終了した。鬼怒川専務が信夫と

木谷社長と佐藤君を呼んで専務の部屋で今度作る候補地を聞いた。


 信夫が内房まで行くと、高速バスで日帰り可能で多分長期滞在のニーズは少なく

なる、そう考えると外房の千倉か、もっと南の白浜を初めとした房総半島の突端

あたりが候補になると言った。あそこからの眺望は素晴らしく、きっとニーズが

あると言い。千倉、白浜、館山、房総の突端のどこかが良いと言った。


 そこで、場所探しを木下信夫君を中心に木谷建設で調査して欲しいと鬼怒川専務が

言った。木谷社長が探してますと了解した。鬼怒川専務がところで、木下さんも投資

してみないかと言って来たので、多分そう来ると思いましたよと笑いながら、

わかりました、1億円融資しましょうと言った。


 その代わり、空いてるときには、無料で1部屋貸してくれるという条件付きでね

とというと、しっかりした奴だと笑って。了解したよと言い、会社の振込先を

知らせた。次に、融資の見返りはと、信夫が鬼怒川専務に聞くと我が社の株の配当率

と同じ配当を出すと言うので承知しました。その条件をのみましょうと言い、

振り込みを約束した。


 信夫は実家に帰り、和美さんに、現状と融資する事を話した。木谷社長に佐藤君

と2人で、20015年9月6日から数日かけてマンスリーマンションの候補地を

調べてきますと言った。木谷社長が日当も払わず悪いが、宜しく頼むと言うので

投資家として、このプロジェクトに参加した以上、私も関係者になりましたと言い、

儲ける義務があるときっぱりと言った。

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