第25話:佐藤君の転職先探し1
25話:佐藤君の転職先1
「午後18時だから木谷社長に、鴨川の古家に住みたいと、電話入れてたら良い」
と言うと、電話し、社長から、「明日、現地で業者に会い、古家の改修費用と日程の話をしろと指示された」と話してくれた。「ありがとう、本当に助かった」と、佐藤君は、木下信夫とがっちり握手して、涙を浮かべて、喜んだ。
翌日の午後15時に、佐藤君から木下信夫に、電話が入り、
「改修費用、風呂と入れ、フローリング、畳をエアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、電子レンジを入れて百万円で住める様に改修するそうだ」と言い、
「来週の月曜日までにやっておく」と連絡をうけたと話してくれた。もちろん、
電化製品は一部中古であるが動作確認済みらしい。
佐藤君が、
「来週、母と共に、鴨川に引っ越してくる」と話した。数日後、木下信夫が佐藤君に電話して、「今週、鴨川の家を見たいと言うと6月15日・日曜、空いてる」というので行く事にした。住所と目印の場所を頼りに走ると久留里線に、沿って、久留里街道を南下して亀山湖を通り鴨川有料道路の終点を出て直ぐを左折して戻る様に500mの所にある農家の外れに、その古家があった。
多分、近隣の農家の納屋だった所に壁と屋根に断熱材を入れて、屋根に、ガルバリウム鋼板を張り替えた家で2つのプレハブを継ぎたした格好で6畳3間で1つをダイニングキッチンにして1つを和室にした造りの3LDKに風呂とトイレ用のプレハブを付け足して作ってあった。
エアコンが2つと冷蔵庫、テレビ、洗濯機、電子レンジと古いソファーが置いてあった。以前、木谷建設の事務所として使っていたそうだ。車で10分の所に、日帰り温泉があり、佐藤君も気に入ったようだ。お母さんは、元々、田舎育ちで、近くに山と海があり、気に入ったらしい。
転居祝い10万円と乾麺のうどん、そば20束と米10Kg持参すると、佐藤君が、実用的で助かると喜んだ。のし袋を空けて10万円には驚いた様でこんなにもらって、悪いなと言い、何も返すものがなくてごめんと言うので気にするなと佐藤君の肩をたたいた。
信夫が伯父が天津小湊にいて、たまに泊まり込みで釣りに来る事もあるので土日で暇な時、一緒に釣りに行こうと話した。釣り方を教えてやるからと言うと佐藤君がそれは楽しみだと言い、佐藤君のお母さんに挨拶し、失礼した。
信夫が車に乗り込んで帰る直前に、何か困ったことが、あれば電話しろと佐藤君に言い、帰っていった。その後、電話で6月28~29日の土日、信夫は佐藤君に釣りに行く事になり、6月28日の午後3時に佐藤君の家で待ち合わせた。良かったらお母さんもどうぞというと、着いてきた。そこから20分の信夫が良く行く天津港へ行った。
天津港は外房の大規模な漁港で子供連れのファミリー、など多くの人が来ていた。釣れる魚の種類も多い。魚種はアジ、キス、クロダイ、メジナ、イシダイ、スズキ、アオリイカ、サヨリなどをバラエティーに富んでいる。今日は、信夫が今日は、ここで釣ろうと言い、今晩は俺の天津小湊の家に泊まって行けと言った。
そして、2人で釣りはじめ、信夫が小型のムツをつり上げ、佐藤君は疑似餌を使ったジギングの釣りをはじめた。直ぐにアオリイカが来た。続けざまに大きなアオリイカ3匹も含めて合計10匹のアオリイカと大漁だった、信夫は小アジ10匹と小型のムツ6匹を釣り上げた。
夜6時半に釣りを終えて大漁に気をよくして、天津小湊の家に行った。叔父さんと叔母さんには連絡しておいたので、直ぐに料理してもらった。アジの唐揚げ、アオリイカの刺身をたくさん作り、夕飯となった。伯父の家で料理して、信夫のダイニングキッチンで佐藤親子と、信夫と和美さんに伯父、叔母の6人で、ビールで乾杯し、
まず大きなアオリイカの刺身を食べると、その旨いことと言ったら、最高だった。
小アジは南蛮揚げにして木下信夫はビールよりも御飯を食べ、叔父さんが、こんなに多くのアオリイカはどっちが釣ったのかと聞くので、佐藤君がジギング釣りが上手で、釣り上げたというと、こんな大きいのは珍しいと驚いていた。
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