第26話:佐藤君の就職が決定

 すると佐藤君が俺、イカ大好きだから、また釣りに来ると喜んで言った。信夫が

佐藤君と中学時代の柔道のライバルだったと話をした。通りで、大きい身体してる

んだと叔母さんが笑い、御飯のおかわりは、いっぱいあるから心配しないで食べて

ねと笑った。佐藤君のお母さんは、信夫に何か何までお世話になって申し訳ないね

と話した。


 そうして、夜も更けてきたので、信夫が今晩は、リビングのソファーで寝るから、

佐藤君とお母さんは、向こうの8畳の畳部屋で寝て下さいと言い、寝具は押し入れ

に入っていますと言った。そして、料理を作ってくれた叔父さんと叔母さんに、

お礼を言って、母屋に帰ってもらった。


 信夫が、寝る前に、風呂が沸いてますから、順番に入ろうと言ったが、佐藤君は、余程うれしかったのが、ビールを飲んで、かなり出来上がっていたので、信夫が先

に入り、続いて、佐藤君のお母さん、和美さんが入り、最後に佐藤君という順番で

入った。


 翌朝、佐藤君は、熟睡していて6時なり、おい起きろ、朝釣りに行かないかと

佐藤君を起こして、直ぐに、和美さんに言って、鴨川に釣りに行ってくると言い

出かけ、佐藤君は、信夫の釣り竿を借りて釣り始めた。すると、キスやメバル、

メジナが、小アジがいっぱい連れ、1時間、入れ食い状態で、全部で28匹も

釣れたので8時に釣りを終えて、叔父さんの家に戻った。


 叔母さんが来て、朝、こんなに釣ったのと驚いていた。食事は和美さんに任せる

から、帰りまでに、小魚を処理して直ぐ、食べられるようにすると言い、持って

行った。そして8枚入りのパンを持っていて、これで、朝食にしてと言い、和美さん

がトーストとベーコンエッグと野菜を信夫が、珈琲を豆からひいて6人分入れた。

バターとジャムをだして、直ぐに、朝食をとった。佐藤さんには、これじゃ足らない

でしょと、大きな、おにぎりと味噌汁も和美さんが作ると、見破られたかと笑い

ながら、おにぎりを食べた。そうして10時になり、叔父さん達が帰ると時に、お礼

を言った。すると叔母さんが、佐藤さん、また、いっぱい釣れたら、うちのも持って

来てと言い夕飯くらい作るからと笑った。


 その時には電話して伺いますと言った。本当のお世話になりましたと佐藤君の

お母さんが、頭を下げた。発泡スチロールの箱に、直ぐ調理できるように処理した

魚をいれ、お母さんに渡すと本当にありがとうと涙ぐんだ。また、たまには来て

下さいねと言い、伯父の家を後にした。そして信夫は佐藤君と別れ、五井の実家に

戻った。


 実家に帰って、信夫は父に、お陰様で、旧友の佐藤君の就職で、助かった、本当に

ありがとうと、お礼を言った。すると木谷社長も佐藤君には期待している様だと

話した。特に今後、房総の全地域の営業活動で新し仕事をとってきてもらいたいと

考えていると話したようだ。


 そうして7-8月と暑い日が続き、9月15日に、また佐藤君と信夫が釣りを

楽しんだ。その時、佐藤君のお母さんの定期検診を鴨川の亀田総合病院に行って、

やるようにすすめた。多分、車で10分だと話した。すると一度、行ってみたいと

思っていたので、今日、寄る事にして、早めに釣りを切り上げて、亀田総合病院へ

向かった。


 釣り場から10分で着いた。巨大な病院を見て、すげーなーと佐藤君が言い、

病院内に入り、診察科、受診方法、受付などを調べた。開業医の紹介状がいると

言うことが、書いてあり、佐藤君がメモしていた。これで、詳細が、わかったので、

必要な時に利用させてもらうと言い、病院を後にして別れた。


 信夫は、天津小湊の叔父さんの家に立ち寄って、お茶して、五井へ帰っていった。父が、木谷建設で佐藤君に土木重機免許をとらせるため、毎週2日、教習所に通い

出したと言い、かなり期待しているようだと話してくれた。木谷社長が、彼の真面目

さを誉めていて、大いに期待しているようだと教えてくれた。

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