第024話 作戦
『状況に応じて臨機応変に対処する事が求められる』
東城門の方向を馬上でずっと見つめながら炎を上げて燃え盛る風景に心を痛めていた。多くの市民や兵が犠牲となり、家屋や店舗などもかなり失われていると思われた。城壁内に侵入を許してしまったという事が非常に悔やまれた。相手が万物の霊長である
戦闘の最前線の最後方に到着した
「分かる範囲で構わぬから戦況を教えてくれぬか」
兵はまだ一兵卒で国王と会話することに緊張している様だったが、それでも自分にわかる事を必死に奏上した。
「私が分かる事は
前線の最後方にいるのだから断片的な話を聞くのがやっとだった。「ありがとう」と言う
最前線に向けて国王と近衛兵団は東城門は歩みを進めた。国王をはじめとして馬上にいた者は全員が下馬していた。
必死に逃げ惑う市民に北城門から脱出するように声がけをしながら進んだ。皆が切羽詰まった表情ではあったが、国王と近衛兵団を目にすると歓声を上げた。
東城門へ向かうの大通りの両脇には商店などが立ち並んでいたが、今はその多くが火災に巻き込まれていた。その先には
「陛下。
近衛卿のファナルマークスは先頭を走る
もしかして
それでも
破壊の権化である
この状況で
「戦況は?
真横まで近づいたエリスに
「戦況は膠着状態だ。何故か向こうからの反撃がほぼない」
そう聞いてエリスは眼の前の戦況に違和感を覚えていた。
「足止めできているのは幸いだね。状況は謎だけど…
強い違和感を感じつつも、自分達の役目を果たすために最善を尽くそうとするエリスに、
エリスは足止めしていた兵団のもとまで戻り、
それは
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