第008話 崩壊
『頂点に立つ者の脅威は体験した者にしか分からない』
「本当に存在したのかっ!?」
隊長のクルーズは震える身体からその台詞を絞り出すのがやっとだった。強い動揺と混乱に支配されている彼は本来の役割を果たせずに、ただただ涙を流して絶望していた。これまで数多くの戦地で何度も死線を超えてきた隊長でさえこの有様であり、より経験の浅い部下達は腰を抜かして座り込む者達が大勢いた。それはもはや軍隊の態をなしていなかった。
その
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